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「フランス近代絵画のながれ バルビゾン派から印象派」展


 ハウステンボス美術館で開催中の「フランス近代絵画のながれ バルビゾン派から印象派」展を観てきた。全くタイトルどおりの内容で、ミレー、コローなどのバルビゾン派からモネ、ルノワール、ゴッホなど印象派、そして印象派の後の世代のヴラマンク、キリコあたりまでとけっこう守備範囲の広い展覧会だ。

 正直これまで画集とかTVで見てもバルビゾン派はピンと来なかった。「落葉拾い」で有名なミレーはバルビゾン派の代表的な画家で、日本では素朴な絵を描いた画家だと勘違いされているが、実は執拗に農民の貧困を描いた社会派なのだ。あまりにリアルに貧困を描いたので政府からは嫌われていたらしい。ところが絵を観ても、さして斬新な手法を使ったわけでもないので面白みはない。コローも美しい風景画をたくさん残しているのだが、ふーん、キレイな絵だねってな程度の認識だった。
 ところがこの展覧会を観ると、従来の絵に飽き足らないものを感じた作家たちがミレーやコローの作品をベースに技法をブラッシュアップしたものが印象派というものなのだという事がよくわかる。
モネは一点、ルノワールとゴッホは2点、しかもそのどれもがさほど有名な作品ではないが、特にゴッホの牛の絵は強烈。
goch_ushi.jpg
上の画像では、あるいは画集などで観ても全くわからないが、近くで見ると強烈な筆(ナイフ?)使いで、絵の具がコテコテに塗り固められている。その存在感は圧倒的。

 これは印象派に共通していえる事なのだが、彼らの絵は基本繊細な色使いと豪胆な筆運びが身上で、ひと筆の中に様々な色がきらめいている。遠くで見るとただのキレイな絵にしか見えないが、近くで見るとその繊細でありながら豪胆な美に驚ろかされる。モネとかゴッホとか名前は知っているし、画集で見た事あるけど展覧会なんて行ったことないよ、という方も多いだろうと思うが、画集だけを何時間見つめていても絶対にわからないなにかがある。だからぜひ一度、展覧会をご覧になる事をお奨めする。

 さらにこの展覧会では印象派の後の世代の作品も紹介されていて、私の好きなヴラマンクが2点観れたのも嬉しかった。25年くらい前に住んでいた町の美術館に彼の作品があって、その作品が好きで時々美術館を訪れた事を思い出した。

 美術好きで、絵を正式に習った事もないくせに美大に行きたいとかぬかすMINMINもこの展覧会には興味津々。真剣に一枚一枚を鑑賞していた。
 この展覧会は9月7日まで。HPはこちら
.31 2008 ART comment4 trackback0

comment

お久しぶりに失礼いたします。
実は美大に通っていたので、piaaさんの的確で明瞭な表現に感心しきりです。
やはり肉筆は印刷で表現できない躍動感や生々しさがありますよね!
有名画家の代表作も、実際に見ると拍子抜けするほど小さいものもありますが、そこに詰め込まれたパワーは莫大で、やはり「名作だな」と実感します。
面白そうな展示会ですね!
記事を拝見して、何か展示会に行きたくなりました!
2008.08.07 19:39 | URL | 二ゲラ #- [edit]
>実際に見ると拍子抜けするほど小さいものもありますが、そこに詰め込まれたパワーは莫大で、やはり「名作だな」と実感します。

その通りなんですよね。上の画像のルノワールもB4サイズくらいの小さな絵ですがそのオーラに圧倒されてしまいます。
以前モネの「睡蓮」の一連の作品のどれかの実物を見て圧倒された事があります。画集で見てもさっぱり魅力がわからなかったのですが、実物は陰影が強烈ですごいですよね。絵というと平面な物と思いがちですが、絵の具の盛り方とか立体の凄みがあると思います。

ニゲラさんは美大卒だったんですね。今は絵は描かれないのですか?
2008.08.07 22:49 | URL | piaa #- [edit]
こんばんは。再度失礼します。
高校までは日本画専攻だったのですが、デザイン方向に転向して、そちら関係の仕事についていました。

絵画は2次元ではなく、3次元で感じる物なんだな…と痛感します。
やはり実物を見ると価値観が変わりますよね!
2008.08.09 23:07 | URL | 二ゲラ #- [edit]
そうですね!
「見る」より「感じる」ということですね!

また何かあったら是非観に行きたいです。
2008.08.10 00:12 | URL | piaa #- [edit]

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