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アクセル・ハッケ パパにつける薬


 アクセル・ハッケとミヒャエル・ゾーヴァのコンビによる最新作。
 3人の子供の父親でもあるハッケ自身の、子供にまつわるエピソードを綴ったエッセイに、ゾーヴァのイラストを添えた作品。

 実はこれまでに読んだ「キリンと暮らす、クジラと泳ぐ」「ちいさなちいさな王様」のどちらももう一息と言う感じであんまりピンと来なかったのだが、図書館で見かけたのでちょっと借りてみた。

 今度の作品は以前の作品よりもさらに身近な「子育て」がテーマ。作家と言っても子供たちにとってはただの父親。その「父親」ハッケ氏が子供達を相手に悪戦苦闘するさまがユーモラスに描かれている。
 ヨーロッパの父親だからさぞ育児に参加していい父親なのだろうと思いきや、なんだ、我が家と変わらないじゃん、と安心したり、共感したりする。

 とはいえ、ハッケ家のガキどもがレストランで大騒ぎするエピソードなどを読むとヨーロッパの子供でもそんなものなのかとなかば半ばあきれてしまう。我が家の子供たちは、小さい時もそんなことはなかった。親は外出するのが特別な事だと考えているが、子供たちはそんな事はわからないから騒ぐのだ。したがって外出先でいけないことは、普段から家の中でもいけないことだと教えておかねばならないのだ。…ってRINRINは小さなころから食いしん坊でレストランで食事するのが大好きで食べるのに夢中だったから、騒いでいる暇なんてなかったんだけど…
 いきなり「ヘンゼルとグレーテル」になぞらえた物語になる「けんかしても、子供はかわいいと思い込むためには」や、恐竜にベビーシッターを頼む「ベビーシッターを雇おうと思ったときは」などのファンタジックなものも楽しく面白い。
 ゾーヴァの絵はこれまでの2作とはちょっと違う印象で、ペンが入ってすこしマンガチックだが、文章にはマッチしていると思う。

 というわけで子育ての大変さと、同時に何にも替えられない幸福さを、楽しく描いた佳作。これまでのハッケ作品では一番気に入った。
.16 2008 ドイツ文学 comment4 trackback0

comment

このエッセイ、どこの家族でも「あるある!」とうなづきたくなるような、そういうエピソードばかりで、楽しい本でした。
日常を題材にした別の本「冷蔵庫との対話」とは家族構成や名前が違うのがやや意外でした。家族と書いてあったので、てっきりこの本の続編ではないですが、同じ家族が出てくるのかと思って読んだので驚きました。
恐竜も出てくるし、家族を元にしたフエッセイ風フィクションなのでしょうね。

ゾーヴァの絵もこれまでとは雰囲気がだいぶ違っていると感じました。子育てエッセイの温かい感じと合っていると思いましたが、表紙だけはこれまでのゾーヴァの作風でしたね。
店頭で購入したときに、表紙に帯がかかっていたので、お父さんだけかと思っていましたが、子どもが下にいましたね。最近気がつきました。
2008.04.18 09:37 | URL | kmy #GaU3vP2. [edit]
kmyさん、こんばんわ。
私もゾーヴァの絵がこれまでとちょっと違う印象ですが、これはこれでいいですよね。
子育てという普遍的なテーマを彼らしくちょっと斜めの視線で捉えた良書ですが、日本の父親は育児に参加しない人が多いので耳が痛い本かも。私はゾーヴァと同じくらいには育児に参加したのでアレですが。
2008.04.18 22:05 | URL | piaa #- [edit]
この本、ちょっと気になってたんですが、表紙のゾーヴァの絵に「あれ?」と感じてそのままになってました。
でも、piaaさんのレビューを読んだら、手にとりたくなりました。
今度、本屋さんで探してみます。

>ハッケ家のガキどもがレストランで大騒ぎするエピソード

ドイツ人って昔は犬と子どものしつけがものすごく厳しかったんですが、戦後は「戦中派の厳しさが全体主義に結びついた」みたいな風潮で、一時は子どもがやりたい邦題。 最近はその反動なのか、穏やかに子どもをたしなめる若いお父さん・お母さんが増えたみたいに感じましたよ。 ハッケの世代より、今どきの親の方がしっかりしてるかも。 といっても、ハッケが何歳なのか知らない(汗)。
2008.04.21 22:24 | URL | vogel #9JN9NMwM [edit]
ハッケは1956年生まれ、日本で言えば昭和26年ですから、私たちより約一回り上の団塊の世代ですね。

表紙のゾーヴァの絵、ヘンですよね。右手がヘンな曲がりかたをしていて不自然です。
2008.04.21 23:11 | URL | piaa #- [edit]

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