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セルゲイ・スニェーゴフ ペルセウス座進攻


 ソビエトの作家スニェーゴフによるスペースオペラ三部作「神のごとき人々」の、「銀河の破壊者」に続く第2作。

 前作でペルセウス座方面での「破壊者」と「銀河人」の抗争に介入した人類は、さらに大規模な艦隊を編成してペルセウス座へ向かう。その艦隊司令官として指名されたエリだったが、そこには大いなる試練が待ち構えていた。
 エリの乗艦「牛飼座」は艦隊から引き離され、敵に拿捕されてしまう。敵陣営で前作で行方不明になったアンドレイと再会するが、かれは精神に異常をきたしている。重力異常の起こった金属の惑星でエリと仲間達は地獄のような行軍を余儀なくされ…

 やっぱりこういう荒唐無稽なスペースオペラ、かなり物語もご都合主義的である。敵のはずだったオーランはあっさり寝返って味方につくし、ターネフ消滅というのは宇宙最強の兵器なのだ。ちなみに「破壊者」も「銀河人」もターネフ消滅装置を持たないわけで、別の理論を使って超光速を実現しているわけだ。そのへんは説明されないんだけど…

 敵の首領、破壊大帝なる人物が登場してくるのだが、こいつの主張はかなり無理があるように思う。簡単に言うとすべての自然物を破壊するために人工物を創造しているのだ。破壊のために創造を繰り返すのは矛盾しているようにも思うが、よくよく考えると戦争という行為は基本的にそういう矛盾をもともと持っているし、もっと考えると資本主義社会というものは競争原理から出来ている。競合する会社の新製品開発合戦は戦時の新兵器の開発合戦と似ている。敗れた方は兵器なら破壊され、製品なら売れ残ってゴミになる。ああそれじゃ破壊大帝はアメリカのカリカチュア?…いや~それは考えすぎだろう。
 それでは敵に拉致され精神異常になってしまっているアンドレイの姿に北朝鮮拉致被害者を重ねて見る?いやいやそれこそ考えすぎというものだ。

 ちょっと突っ走ってしまったが、この作品はソヴィエトの作品でありながらあまりそういうことは考えないで読むべきだと思う。
 それよりもエリの幼い息子アストルの死。あまりにも過酷な展開である。これには私も衝撃を受けた。甘っちょろい松○零士あたりだったら絶対にこうは書けない。
 そしてアストルの死をきっかけに精神を取り戻すアンドレイ。なかなか感動的な展開だ。

 そして…あらら、「破壊者」との戦い、決着がついちゃったような…?
 次の最後の作品、「逆時間の環」には一体何が書いてあるのだろう?
楽しみだ。
.21 2007 SF comment0 trackback0

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