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宇宙大作戦/タロス星の幻怪人

 7月からNHK-BSで放送中の「宇宙大作戦」。改めて観ても40年前の作品とは思えない傑作揃いだが、中でも先々週と先週の2回に分けて放送された「タロス星の幻怪人」は「宇宙大作戦」の中でも屈指の名作とされている。
 これはパイロット版として撮影された「歪んだ楽園」というエピソードが元になっていて、この時点ではキャストがスポックのレナード・ニモイ以外は全く違っていて、船長もクリストファー・パイク船長である。写真はパイク船長↓


 私は先にノヴェライズ「実験動物園」(「暗闇の悪魔」に収録)を読んでいたが、これは「歪んだ楽園」をそのまま小説化したもので、TV版ではスポックが命令違反を犯し、事故で体を動かす事が出来なくなっているパイクをタロス星へ連れ出そうとしてエンタープライズを乗っ取るというマクラが付いている。スポックはカークと宇宙基地の准将に対し、証拠として13年前、パイクの指揮下タロス星へ向かったエンタープライズの記録を見せるのだった。

カーク船長指揮下でのおなじみのエンタープライズとはまた違う雰囲気の13年前のエンタープライズが面白い。女殺しという点ではカークにも匹敵するパイク船長、いかにもインテリ風の女性副長「No.1」(そういえば新スタートレックのピカードはライカーを「No.1」と呼ぶ)、皮肉屋マッコイとは違って話のわかりそうなドクター、なぜかずっと後年になって製作された「エンタープライズ」のタッカーにそっくりの操舵手。そしてえらく元気のいいスポックは眉毛の手入れがイマイチでロミュラン人みたい。

 巧みなシナリオで事実上ボツになった「歪んだ楽園」を再利用している点にも感心する。
 自由に幻覚を操り、パイクらを混乱に陥れるタロス人だったが、13年後、体の自由がきかず、他者とコミュニケーションする事すらままならなくなったパイクだが、タロス星ならば幻覚の中でではあるが幸福に生きていく事が出来るということに気づいたスポックが、パイクをなんとかタロス星へ連れて行こうとするという物語のアイディアは見事だし、それを一風変わった法廷劇に仕立てたのも面白い。そしてラストで明らかになる、あるものがタロス人の作った幻覚だったというオチには度肝を抜かれた。

 「幻覚」がテーマのこのエピソードは、レムの「泰平ヨンの回想記」「未来学会議」を思わせる。人間は五感によって外界を認識しているが、もしそれら五感を誰かにコントロールされたら、幻想の世界に生きるしかないのだ。それを否定したはずのパイクが、最後にはそれを求めざるを得ない。悲しいエピソードである。
.25 2007 スタートレック comment0 trackback0

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