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冬目景 イエスタデイをうたって 第5巻


 やっと刊行された第5巻。前回の第4巻が刊行されたのが2004年7月。って事は3年近くたって先日やっと刊行されたことになる。私は昨年6月にはじめて読んだのでまだいいが、以前からファンの人はずいぶん長く待たされた事だろう。
 ちなみに雑誌への連載開始は1998年1号(1997年末発売)なので、今年で10年目ということになる。

 冬目景は独特のタッチでカルト的な人気を持つマンガ家で、「羊のうた」「ハツカネズミの時間」「黒鉄」「幻影博覧会」といった、割とたくさんの作品がある。ところがそのほとんどが長期にわたって描き続けられ、その多くが完結していないというのもこの作家の特徴のひとつである。
 で、これはその中でも極め付けに展開が遅い作品で、読者にとっては10年間、作中の時間でいえば約1年半、ほとんど人間関係に変化がない。これまでの10年間この作品はモラトリアム真っ只中の若者達の、なかなか現状を打ち破れない様を淡々と描いたものであった。「この作家はこの作品を終わらせる気があるのだろうか」とファンのあいだでも囁かれ続けている作品なのだ。
 だから今回こそはなにかが起こって、登場人物たち、特にリクオとシナコになにか意識変化が起こるのかどうか、という所に期待しながら…一方ではそんなことはないだろうと思いながら、読んでみる。

 今回はシナコの死んだ元彼の弟、浪にスポットが当たる。彼は兄の恋人であったシナコを愛しているのだが、シナコが自分のことを子供としか見てくれないことと将来への不安でとても不安定な状態である。そんな浪の行動が、シナコに自省を促し、シナコはこのままでいいのか、と考えるようになる。
 前回の記事で指摘したようにハル→リクオ→シナコの三角関係が物語の中心で、今までどおり心地よく三角関係を続けるのかと思いきや、意外にもこの第5巻では最後の方でこれまでと逆のベクトル、すなわちハル←リクオ←シナコというベクトルが見えはじめる。ひょっとして次巻で大きな変化が起こるのかもしれない、と思わせる。

 一方、ここまでの4巻でストーリーを引っ張ってきたハルは、明らかにこれまでよりもパワーダウン。なんだか普通の女の子っぽい描かれ方になってきたような気がする。これはハルの周辺(バイト先とか)を描きすぎたからではないだろうか。リクオにとって神出鬼没のヘンな女の子という側面を強調したほうがいいと思う(その方が読者にとっても魅力的だろう)し、バイト先のエピソード(喫茶店のママさんの昔話とか)は必要なかったのではないだろうか。

 というわけで今回は少し物語の動き出す気配が見えた。さて次はどうなることやら。でも次の巻が出るのって一体いつだろう…?
.05 2007 コミック comment0 trackback0

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