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美しい瞬間

 長いこと生きていればいろんな事がある。
 これまでの人生で、いろんな人と出会い、いろんな出来事があり、いろんなものを見聞きしてきた。
 そんな中で、一番美しかったのは何だっただろう、とぼんやりと考えてみた。
 私は音楽を聴いたり、美術品を見るのも好きだが、本当に心に残っている「美しい瞬間」の記憶はすべて自然の光景のような気がする。
IMG_0641.jpg
この写真は、ハワイへ向かう飛行機の窓から撮った朝焼けである。実際の色はもっと微妙だった。その強烈な美しさに呆然としたのを覚えている。

 しかし、これはただ美しいだけだ。私にはもっと「美しい瞬間」の記憶がある。

 それは大学生のときにサークルの旅行で訪れた大分のキャンプ場で見た夏の銀河だろうか。
 あの夜私はなぜか一人で夜の海辺を歩いていた。なぜサークルのみんなと別行動をしていたのかはすっかり忘れた。とにかく誰も周りにはいなくて、海岸にはほとんど何の明りもなくて、ただ星が光っていた。私は空を見上げて、空を覆い尽くす銀河に溺れそうになった。
milky.jpg
 そこには無限があった。宇宙の中で自分の存在が、恋や勉強や進路のことで悩む自分が、とてつもなくちっぽけであることを思い知らされた。
 それは美しかった。できればあの星空をもう一度見たいと思う。でもそれは本当に見に行こうと思えば、どこか空の暗い所に車を走らせればまた見れるかもしれない。もし25年前と同じあの星空にもう一度出会ったら、そのとき私は何を思うのだろうか。

 しかし、二度と経験できない美しい瞬間を、私は覚えている。

 それは高校3年生のある日。授業中にふと窓の外を見た私は、空に大きな虹がかかっているのに気がついた。
「虹だ」と何気なく私がつぶやくと同級生達が私につられて窓から虹を見た。やがて授業をそっちのけで全員(多分先生も一緒に)窓からしばし虹を眺めたのだ。
rainbow.jpg
 もちろんその時の虹自体、すごく大きなものでとても美しかったのだが、私のいたクラスは進学希望の生徒と就職希望の生徒が混じっていて、授業も別れて行うことが多かったし、生徒同士仲が悪いというほどでもなかったが、とてもまとまったクラスとはいえなかった。
 それがあの瞬間、お調子者も優等生も応援団長も全員が言葉もなく虹を眺めたあの瞬間、まぎれもなくあのまとまらなかったクラス全員の気持ちがひとつになったのだった。

 それが私の記憶の中の最も「美しい瞬間」である。
 でも同級生と会ってもこのときの話をしたことがない。「覚えていない」って言われたらショックを受けそうで。

 …このブログをごらんの皆さんも、もしよかったらこれまでの人生で経験した「もっとも美しい瞬間」について教えてください。
おことわり:「銀河」と「虹」の写真はイメージであり、本文中で書いた私の見たものそのものではありません。
.20 2007 日記など comment5 trackback0

comment

すごくいい話じゃないですか!!泣
文句なしの『美しい瞬間』です☆

俺の『美しい瞬間』は…
小さい頃親に連れられていった九州内のどこかの県の
広い土地にいた何千羽の鶴ですね~幼いながらに感動したのを覚えてます!っていうくらいならどこの県かくらい覚えとけって話ですよね 笑 でも感動しましたよ~
2007.04.20 10:44 | URL | つとん #- [edit]
初めてこのブログにコメントします。

私もこの記事を読んで、
「私が今まで生きてきた中で「もっとも美しい瞬間」って?いつ?」と考えました。
まだ14年しか生きてないんですが。
私の中の「もっとも美しい瞬間」は、
学校の坂道に並んで植えてある桜が満開になり、
花びらが風に舞う、その瞬間です。
桜が満開の間は何度も見る光景かもしれませんが、
長い坂道いっぱいに花びらが舞う瞬間は、何度見ても、
そこで動きを止めて見入ってしまいます。
他のみんなは誰も気にすらとめていないようですけど、
私はいつも見入ってしまうんですよ(笑)

では、長文失礼しました。
なんとなくコメントしてみたくなったので、してみました(笑)
2007.04.21 00:31 | URL | RINRIN #- [edit]
>つとんくん
キミは私の(20年くらい後だが)後輩なので、私の記事にウソがあるのに気づいたと思います。
そう、あの学校の教室の窓からは中庭しか見えないもんねえ。
虹なんて見えないんです。
実は廊下の方の窓から見たんだよ。

何千羽の鶴、さぞ壮観だったでしょうね。私も見たい。

>RINRIN
他人みたいなコメントありがとう。
キミはまだまだこれから長い人生の中で素晴らしいシーンに出会うことでしょう。
でも私の経験から言うとそういう印象的な美しい瞬間は、やはり青春時代のうちに出会うのだと思います。
これから本当の青春を経験するキミを、いつも見守っています。
2007.04.21 00:55 | URL | piaa #- [edit]
こんにちは。
本当に素晴らしい記事ですね。
自然と本当に凄いんだと思います。
美しかったりあるいは恐ろしかったり。

雄大で、素晴らしい風景の前で人間は、素直になるのかもしませんね。

そしてRINRIN さんとのブログを通しての対話もとても感心しました。

そうそうこちらのテンプレートも、猫好きにはたまりませんね。
2007.04.21 16:34 | URL | ドッペル #DxrqY65E [edit]
具合が悪いなか、コメントありがとうございます。
「美しかったりあるいは恐ろしかったり。」全くおっしゃる通りです。
実は私の人生最悪の恐怖の思い出も自然と関係のあるものです。
5歳の時に台風で川が氾濫して危うく死にそうになりました。
あの日、あと1m水位が上がっていたら、私はここにはいませんでした。

このテンプレートの写真は自由に差し替えられるんです。
だから時々猫以外のものに変わりますよ。
2007.04.21 21:57 | URL | piaa #- [edit]

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