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シューベルトのゲーテ歌曲集を聴く

 先日紹介した「若きウェルテルの悩み」や「ファウスト」の作者でドイツの文豪ゲーテは詩人としても有名だが、その詩に大作曲家が付曲した作品は数多い。特にシューベルトは「魔王」「野ばら」をはじめ数多くの名作を残している。「ウェルテル」を読んだ勢いでちょっと聴いてみた。
 今回棚から引っ張り出して聴いたのはトマス・クヴァストホフというドイツのバリトン歌手が歌った「魔王~シューベルト・ゲーテ歌曲集」というCD。


 まず断っておくが、シューベルトに「ゲーテ歌曲集」という作品はない。単にゲーテの詩にシューベルトが付曲したものを集めたCDにそんなタイトルをつけているだけであるが、クラシックのCDではそういう言い方をする事はよくあるのだ。
 このCDには13曲が収められいてそのうちゲーテの詩によるものは10曲。「野ばら」は入っていないが、「魔王」をはじめ、「ウイルヘルム・マイスターの徒弟時代」からの「竪琴引きの歌」全3曲、「ファウスト」第1部の教会のシーンにそのまま付曲した「ファウストの情景」など代表的なものを網羅している。

 なかでも圧巻なのは「プロメテウス」「ガニュメデス」「人間の限界」の3作。この3作はギリシャ神話をモチーフにした詩になっていて、よくセットで扱われる。「プロメテウス」は神の世界から火を盗んだとされるプロメテウスが神々への怒りをぶちまけるドラマティックな詩で、シューベルトはこの詩にまるでオペラ・アリアのようなこれまたドラマティックな曲を付けている。私はプライが歌ったこの曲の管弦楽伴奏版も持っているが、こちらなどまるっきりオペラに聴こえる。
 美しい「ガニュメデス」、スケールの大きな「人間の限界」ともども独特の世界観を持っていて、わりあい私的な感情を歌うことの多い他のシューベルト歌曲とは違う味わいがある。そのあたりもゲーテのスケールの大きな詩があってのものだろう。ちなみにこの3つの詩には19世紀の作曲家ウォルフも作曲していて全く違う曲になっているので聴き比べるのも面白い。

 このCDを歌っているクヴァストホフはサリドマイド・ベビーであることでも有名で、身体的なハンデを持った歌手だが、美しいドイツ語の発音(歌手になる前はアナウンサーをしていたそうだ)と驚異的な声の持ち主である。彼の「冬の旅」は…ドラマティック過ぎると専門家には嫌われているそうだが…絶品である。
 このCDは現在残念ながら輸入盤でしか手に入らないらしい。歌曲のCDはやはり対訳が欲しいので国内盤の再発希望。
.30 2007 クラシック音楽 comment0 trackback0

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