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ゲーテ 若きウェルテルの悩み


 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは18世紀ドイツを代表する詩人・作家。超有名人で、詩の方はシューベルトをはじめとする歌曲「野ばら」「魔王」「プロメテウス」などでクラシックファンには馴染み深い。ところがちゃんとした本としては意外と「ファウスト」くらいしか読んだ事がなかった。

 この「若きウェルテルの悩み」は、新しく引っ越してきた小さな町で出会った女性ロッテに恋をした主人公。しかし彼女は婚約していた。それでも良き友人として接してくれる彼女とその婚約者。叶わぬ恋に主人公が絶望し、自殺するまでをウェルテルの書簡をまとめた形で描いた作品。当時としてはかなりセンセーショナルな内容だったらしく、この作品がヒットした後若者の自殺者が増えて社会問題になったそうだ。

 作品は主人公とヒロインのロッテとの出会いを、ドイツの小さな町の春から夏の美しいイメージで描く第1部、窮屈な宮廷で働き始め、ロッテの結婚に痛手を受ける第2部、そして書簡形式を離れてウェルテルの死までを描く「編者より読者へ」と題された第3部というみっつの部分に分かれていて、徐々に暗く重たくなって行く構成である。第1部での青春の光が溢れるような美しさが、それ自体が原因となって悲劇へと変容していく。

 若い人向けの作品だという事は間違いない。私みたいなおじさんが読むと、若者のまっすぐな思い込みの強さにあきれながらも、まあ自分もこんな事で悩んだりもしたかもしれないなどと思ってみたり、昔の人って単純だったんだ、と思ってみたり。でも18世紀の昔も21世紀の今も若者の恋の悩みは本質的に変わらないのかもしれない。そういう意味では永遠の名作なんだろう。

 若い人がいっぱい悩むのは大変結構。でもどんな理由があっても自殺はダメだ。
 ロッテの言うとおりウェルテルも永らえれば何年か後にこのときの苦しみの事を笑って思い出せる日が来たはずなのだ。  ウェルテルは死によってのみ自分の愛が成就すると考えたのだが、そんなのはとんでもない思い上がりで、彼が死ぬ事で一番打撃を受けるのは彼が愛するロッテなのだという事を彼は顧みない。結果、彼の死は全く無益なのだ。

 ところでこの新潮文庫の装丁のイラストは、これはどうにかならないのだろうか。どう見てもマンガの「パタリロ!」に見えてしまう。
.28 2007 ドイツ文学 comment0 trackback0

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