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ポール・ギャリコ ジェニィ


 8歳の少年ピーターはある日交通事故にあって重傷を負って意識を失う。目が覚めたピーターは自分が白猫になっていることに気づく。猫嫌いのばあやから追い出されたピーターは雌猫ジェニィと出会い、猫として生きるためのさまざまな知恵を彼女に教えられる。

 作者のポール・ギャリコは先日レヴューした猫語の教科書もそうだったが、猫小説の第一人者らしく、猫たちの生態や習慣を見事に描ききっているところがすごい。猫の身づくろいのやり方の細かい描写から、ひげで感じるさまざまな超能力まで。
 そんな猫としての生活に戸惑いながらもピーターは徐々に猫らしく成長していく。

 まだ第2次大戦の傷跡の残るロンドンを舞台にのら猫たちが大活躍する。ピーターとジェニィは船に潜り込んでグラスゴーまで旅して、海に落ちたり、鉄塔から降りられなくなったりとか大冒険を繰り広げ、ロンドンに戻ると、ピーターはジェニィを守るため宿敵のチャンピオン猫デンプシィと対決する破目になる。一風変わった冒険小説として読んでもいい。テンポよく書かれていて450ページのボリュームも気にならない。

 読んでいてピーターとともに猫になった気分が味わえる傑作。猫好きの方は必読。本当にある日猫になってた時に、この本を読んでいたら役に立つだろう。
 最後の夢オチがちょっと物足りない気がしなくもない。全部がピーターの夢の中の出来事だったら、ちょっと寂しい。
 それに訳が今となってはいささか古臭い気がした。時代にあった新訳が欲しいと思う。訳文が固いせいか8歳の少年のはずのピーターがあまりにも大人っぽいのも気になった。
 ちなみにNHKでこれの人形劇が放送されていたそうで、いつかぜひ見てみたい。
.27 2006 ねこの本 comment2 trackback0

comment

面白そう。というか、必読ですね! ネコ!

ポール・ギャリコは昔から読んでみよう読んでみようと思いつつ、まだ読んだことがなくて。「猫語の教科書」も合わせて読みたいです。
2006.09.29 07:01 | URL | ntmym #- [edit]
ntmymさん、どうも!
最近読んだ猫関連の本ではこれが一番の完成度というか、
リアルな猫の描写に舌を巻く傑作です。
猫は表題作だけですがロダーリ「猫とともに去りぬ」もお勧めです。
ぜひどちらも読んでみてください。
2006.09.29 22:01 | URL | piaa #- [edit]

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