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ストルガツキー 蟻塚の中のかぶと虫

ariduka.gif

 「蟻塚の中のかぶと虫」はマクシム・カンメラー三部作の第2作。(他の2作は「収容所惑星」「波が風を消す」)三部作とはいっても、主人公が同じだけでストーリーは独立してるので続けて読まないとダメとかそういうことはない。
 マクシムは、上司のシコルスキーに命令され、行方不明になった元同僚のレフ・アバルキンを捜すことになる。アバルキンを捜すうちマクシムは、アバルキンの驚くべき出生の秘密を知ることになる。
 SFミステリってろくな作品がないのだが、この作品は例外である。アバルキンはわりとすぐ見つかるが、そこから先が息もつかせない展開。短い報告書のようなスタイルで書かれていて、ストルガツキー作品の中では最高に読みやすい作品でもある。
 途中に挿入されたレフとビッグヘッド・シチェクンの共同作業のレポート「”死せる世界”作戦」はその部分だけでも極めて緊張感の高い短編になっている。このシチェクンというキャラクターがまた、いい。何者かよくわからない犬タイプの異星人で、コミュニケートできてるんだか、できてないんだか。
 マクシムの上司、シコルスキーもいい。こっちもコミュニケートできてるのかよくわからん。上司にはしたくない。
 これと「路傍のピクニック」はストルガツキーの諸作の中でもかなりまともなSFと言えるだろう。ほとんど状況を説明しない「そろそろ登れカタツムリ」なんかに比べたら信じられないくらい読みやすい。
 で、次は「そろそろ登れカタツムリ」の予定。
.22 2005 ストルガツキー comment4 trackback1

comment

これで、一安心。

この本はSFミステリなんですね。
SFミステリといえばアシモフ「鋼鉄都市」なんですけど、ストルガツキイも面白そうですね。
犬型異星人って、海外ドラマ「アレフ」みたい。

読みやすさでいうと、「みにくい白鳥」はまだ読みやすい方だと思うな。
今、読んでいる「滅びの都」は読みにくい。
会話が不自然に丁寧だったりして。
これが翻訳の難しいところなのか。
2005.03.23 23:58 | URL | くろにゃんこ #Rr/PoIDc [edit]
「蟻塚の中のかぶと虫」の比喩は、「路傍のピクニック」と同様の考え方な訳で、西側SFとははっきり異なる、ストルガツキー作品を貫く思想なのでしょうね。こうなると「ストーカー」もNoon Universeの一作で、「ソーン」を作ったのは遍歴者なのかとも考えたくなりましたが、それに関してコムコンが何も言及しないのは不自然すぎるので、さすがに無理な考えでしょうか。
ところで「石棺」という言葉は、チェルノブイリでも使われていますよね。チェルノブイリ周辺の立ち入り禁止区域が「ゾーン」と呼ばれている事も考えると、ロシア人たちはあの事故をストルガツキー作品に重ねているのではという気もします。考えすぎでしょうか?
それから、途中まで完全に読み間違っていたのが、「死せる世界」で住民を疎開させた者の正体です。「遍歴者」とはてっきりシコルスキーの事だと思って読んでいて、半分くらい読んでやっと気が付きました。
2012.12.13 00:19 | URL | X^2 #CypyILE6 [edit]
すみません、「ストーカー」はもう何年も読んでないので細かいところの記憶が曖昧なんですが、作中に「石棺」という言葉がどこかに出てきましたでしょうか?
それはさておき、チェルノブイリ事故のあとの状況がこの小説に非常に似ていたことから、ストルガツキーが事故を予見していたとまで言われたようです。断言はできませんが「ゾーン」という言葉もこの小説が出典と思われます。
チェルノブイリとこの小説をミックスしたような設定の、その名もズバリ「S.T.A.L.K.E.R」というPCゲームもありました。
2012.12.13 00:44 | URL | piaa #- [edit]
>「ストーカー」はもう何年も読んでないので細かいところの記憶が曖昧なんですが、作中に「石棺」という言葉がどこかに出てきましたでしょうか?

説明不足でした。「石棺」が出てくるのは「蟻塚の中のかぶと虫」の方です。チェルノブイリの石棺とはかなり違うもののようにも見えますが、どちらも「禍々しいものいを封じ込めている」というニュアンスなように思えます。

> ストルガツキーが事故を予見していた

事故を予見していたというより、事故後にどうなるかを予見していたというのがふさわしいのでは。
2012.12.13 19:40 | URL | X^2 #CypyILE6 [edit]

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ストルガツキイ祭り第二弾。ああっ、とんでもない思い込みをしてしまった。「みにくい白鳥」っていう題だから、おとぎ話っぽいファンタジーって思うじゃないですか。まったく、違いました。しかも、SFでも幻想文学でもないかもしれない。純文学というカテゴリーのほうが適

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