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ウイリアム・シェイクスピア 夏の夜の夢


 シェイクスピアシリーズ第10弾。一冊の本としてこれには、「あらし(テンペスト)」が併録されているのだが、「夏の夜の夢」と「あらし」はかなり違うタイプの作品だと思うのでここでは「夏の夜の夢」だけを取り上げる。

 シェイクスピアの喜劇としてもっとも有名な作品。アテネの娘ハーミアはライサンダーと恋仲だが、親からディミトリアスとの結婚を迫られて、駆け落ちを決意する。ハーミアらを追うディミトリアスと彼を愛するヘレナは森の中へ。その森の中では妖精の王オーベロンが妻タイターニアの鼻をあかそうと一計を案じ、パックに命令するのだが、ちょっとした勘違いで…というストーリーで、いわばドタバタ喜劇である。結婚式の余興として演じるために書かれたらしく、明るい雰囲気の幸福感のある作品だ。
 これを基に作られた芸術作品としては、メンデルスゾーンの劇伴奏音楽が有名。なかでも「結婚行進曲」はだれでも知っている名曲である。映画化作品としてはケヴィン・クライン、ミシェル・ファイファー、ソフィー・マルソーなどが出演したマイケル・ホフマン監督作品(1999年)などがあるそうだが、残念ながら観たことはない。

 この作品の新しいところはなんと言っても妖精達が登場して人間臭い活躍を見せる事で、それまでなにか不気味な存在だった超自然の世界の住人たちを身近にした、文学史に残るエポックメイキングな作品である。すべてのファンタジー作品の元祖である。この作品なくして「指環物語」も「ナルニア国物語」も「ハリー・ポッター」もありえなかったのだ。

 物語は、とても短い。読んでみるとあれっ、これで終わり?って感じである。もっとてんやわんやしてもよさそうと思うのは私が現代人だから?しかも最後になんだかだらだらと劇中劇をやるあたりはいかにも17世紀。
 それでもここには「あらし(テンペスト)」に代表される「浪漫劇」と呼ばれる後期の作品や最高傑作「リア王」に通じる不思議な浮遊感が感じられる。初めてシェイクスピアを読む人はこの作品から読むのがおすすめ。
.05 2006 シェイクスピア comment0 trackback0

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