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冬目景 イエスタデイをうたって 第1~4巻


 大学を出てもやりたい事が見つからずコンビニでバイトしながら貧乏暮らししているリクオ。大学の同級生で高校の講師になったシナコの事が好きだが半ばあきらめている。そのリクオの前にカラスを飼う謎の少女ハルが現れる。

 この作品の人間関係の構造は高橋留美子「めぞん一刻」や羽海野チカ「ハチミツとクローバー」の「真山-あゆ」部分と同じである。図式化すると「ハル→リクオ→シナコ→湧(死者)」というもので、「めぞん…」の「こずえ→五代→響子→惣一郎(死者)」、「ハチクロ」の「あゆ→真山→リカ→原田(死者)」と全く同じである。主人公がモラトリアム時代真っ只中、という点も共通。ただし「めぞん…」と「ハチクロ」のコメディ的な要素は後退し、全体に暗いイメージが漂う。絵もなんとなく劇画調…とまでは行かないもののきびしい線を中心にした硬い絵である。

 ハルというキャラクターは非常にいい。この作品の中で一番動きのあるキャラで、彼女の存在がこの作品の存在そのものを支えていると言っていいだろう。
 ただ問題はリクオという主人公に、今ひとつ事態を打開しようとする覇気が感じられないことだ。シナコともハルとも進展もしないが、今までどおり心地よい三角関係を続けるつもりなのだろうか(というかモテるほどの男ではないような気もする)。その点4巻で元カノ柚原に居座られた所をハルとシナコに目撃される展開はラブコメっぽくてなかなか楽しかった。

 絵は大体及第点なのだが、時々非常にまずい絵が混じっているのが気になる。リクオの趣味で、バイトのネタにもなるカメラの機材がとてもいいかげんに描いてあるのは大減点。
 ハルのカラスの名前が「カンスケ」というのもちょっと…若い女の子はペットにそんな名前つけないって。

 全体には「ハチクロ」同様、悩める青年達のモラトリアム群像劇なのだが、私的には読後感がさわやかな「ハチクロ」にやや分があるか。

 作者冬目景(とうめ・けい)はとても遅筆な作家でこの作品はだいたい2年に1冊という超スローペースで発売されている。連載はビジネスジャンプという半分エロマンガみたいな雑誌にたまに載っているようだ。
 作者は女性だそうだ。絵の間合いやファッション、そしてどことなくセクシーな描き方から男性だとばかり思っていた。
.04 2006 コミック comment0 trackback0

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