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ストルガツキー 世界終末十億年前


 さてもうじきW杯。W杯がはじまってしまうと、すべてがサッカー中心の毎日になるのでそれまでに読むべき本は読んどこうとも思うのだが、なんか無理して読むのもねえ。
 と言うわけであまたの積ン読本をうっちゃって読んだのがこれ。

 画期的な発明・発見を目前にした科学者達の前に次々と奇妙な事件が起こり、訪問者が現れる。どうやら超文明が人類の進歩に干渉しているらしい。主人公マリャーノフの前にも謎の女リードチカが現れ、隣人スニェゴヴォーイは奇妙なことを口走り、翌朝遺体で発見される…

 と、こう書くとミステリみたいだが、読んでみると全然違う。ストルガツキーの作品としては短い200ページほどの中篇で、書かれた時期が傑作「蟻塚の中のかぶと虫」とほぼ同じ時期で、超文明ネタと言う点では共通した部分もある。しかしかなりSFミステリぽかった「蟻塚…」とは物語の感触がまるで違う。こちらの方は普通の現代小説風に始まり、そこに少しづつ超文明による干渉(らしいもの)をまぶしていく手法で、読んでいてちょっと怖いような不気味な印象がある。

 超文明の干渉の方法があまりにも下世話だったりしすぎてちょっと鼻白むところもあるが、この作品の言わんとすることは超文明をソビエト当局に、科学者を作家に置き換えると明らかになる。共産主義国家で、出る杭は打たれろ的な強いプレッシャーを受けた作家はどう生きるべきなのかを、まじめに考察した作品と考えていいと思う。
 結論は当局の目を盗んで書くこと。こうして書かれた作品を守ろうとする物語が「モスクワ妄想倶楽部」であり、書かれた作品こそがあの最高傑作「滅びの都」なのである。
.16 2006 ストルガツキー comment8 trackback1

comment

どうも!
TBするには気の引ける内容でしたが、せっかくなので(?)させていただきました;
この作品は面白かったという記憶はあるのですが、だいぶ忘れてしまっている(忘れっぽいなあ)ので、また読み返したいところです。でも、ストルガツキイの本は頑張って結構集めたのですが、これはまだ入手していないのが痛いですね…‥。
2006.05.21 18:53 | URL | ntmym #- [edit]
ntmymさん、こんばんわ!
コメント&TBありがとうございます。
こちらからもTBしておきますね。
それにしてもストルガツキーもほとんど読んでしまってネタ切れが近づいていますよねえ。
どこか未訳の作品出してくれないかなあ。
2006.05.21 20:46 | URL | piaa #- [edit]
私は残すところ、「六本のマッチ」(でしたっけ?)と「モスクワ妄想倶楽部」と「トロイカ物語」(あと半分)で出版されてるものはだいたい読み尽くしちゃいますよ;
「22世紀の真昼」とかなんとか言う作品なんかを読んでみたいですねー。たしかこれもシリーズものだったような…(嘘かも、うろ覚えですみません)。
2006.05.22 12:23 | URL | ntmym #- [edit]
いやいや、まだ「ラドガ壊滅」と「幽霊殺人」がありますよ!
どっちも古本でさえ影も形もない幻の作品です。

「22世紀の真昼」私も読みたいなあ。
これはマクシム三部作などと同じ世界を舞台にした短編集で、「蟻塚の中のかぶと虫」の中で、惑星「希望」での「死せる世界」作戦の時にレフの上司として出てくるコモフなどが登場するようです。
ほーら読みたくなったでしょ~!?
誰か訳して出版してくれー!!
2006.05.22 21:53 | URL | piaa #- [edit]
私はストルガツキィはこれしか読んでいないという若輩者ですが、なかなか肌にあった小説でした。
下世話な干渉も妙に悪夢ちっくで好きでした。
「モスクワ妄想倶楽部」は途中まで読んで時間切れで図書館に返却してしまいましたが・・・
ストルガツキィこれからがんばって読んでみたいと思います。
piaaさんみたいに読書力があるといいんだけど・・・
2006.05.22 22:24 | URL | manimani #- [edit]
ぜひストルガツキー読んでください!レム好きなら絶対気に入りますって!
やっぱストルガツキー入門には「ストーカー」か「蟻塚の中のかぶと虫」でしょうか。
この2作はアメリカSFに近い部分もあるので入りやすいです。(手に入りにくいですが・・・)
「みにくい白鳥」や「滅びの都」はそのあとのほうが理解しやすいと思います。
2006.05.22 22:49 | URL | piaa #- [edit]
しまった! 「ラドガ」を忘れてました!
「幽霊殺人」もそう言えばありましたね。あと、「竜座の暗黒星」っていうのもありませんでしたっけ? 古本でバカ高かったような気がしますが。
うーん、まだ結構あるけど手に入らなそう; 

「22世紀の真昼」、やっぱりあったんだ。ほっ。
コモフが出てくるのかー。お、面白そう~! 何とか読みたいですねー!
2006.05.23 07:13 | URL | ntmym #- [edit]
「竜座の暗黒星」はロシア・東欧作家のSFを集めた」アンソロジーです。ストルガツキーの短編『さすらいの旅をつづける者たちについて』 が収められているようです。
ストルガツキーの短編は結構たくさん紹介されているのですが、
どこかの会社がまとめて出版してくれないかな。
訳出されているものの中には「22世紀」の中の作品もあるようですよ
2006.05.23 11:53 | URL | piaa #- [edit]

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2006.05.21 18:46 半透明記録

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