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イワン・エフレーモフ 宇宙翔けるもの

これは早川書房「世界SF全集」第33巻の巻頭に収められた短編。
エフレーモフはソビエトを代表するSF作家で、あのレムにさえ影響を与えた事があったほどの大物である。
彼の描き出すのは共産主義が到達した理想郷と、その中で義務を果たす人類の美しさである…うひゃー
とにかく共産主義に何の疑問も感じない…どころか、共産主義を褒め称えるプロパガンダ作品の作者。バリバリのコミュニストなわけだ。
そんな彼の作品をはじめて読んだ。
この作品は350光年の旅に出た人類の宇宙船が異星の宇宙船と遭遇してファースト・コンタクトをする、ただそれだけのストーリーなのだが、出会った相手の宇宙人がスゴイ。
酸素ではなくてフッ素を呼吸するのである。
彼らの空気は人類にとって猛毒。人類の空気は彼らにとって猛毒なのだ。 
さらにエフレーモフはフッ素を呼吸する宇宙人の星を、気温などの環境から太陽のスペクトル成分まで予想して示してくれる。
そしてレムやストルガツキーとは正反対にめちゃめちゃ楽天的(というか能天気)な終わり方に愕然とした。
やはりあなどれないソビエトSF。この作家の代表作「アンドロメダ星雲」が読みたくなった
.29 2005 SF comment4 trackback0

comment

私はこの人の人となりを知らずに「アンドロメダ星雲」を偶然読んじゃったことがありますよ。
タイトルに惹かれて・・・!
結構面白かったです。
そして、たしかに楽天的!
ストルガツキイにはまっている今となっては違和感を感じそうですが、
共産主義が夢と希望に満ちあふれていた時代もあったんだろうなー、と
当時は単純に思わせられました。
「宇宙翔けるもの」は未読なので読んでみたいのですが、
「アンドロメダ星雲」の続編らしい「丑の刻」というのも面白そうですよ。
やっぱり落ちぶれていく資本主義と、繁栄する共産主義って話だそうですが。
2005.04.30 11:02 | URL | ntmym #- [edit]
既に「アンドロメダ星雲」と「星の船」と言う作品が収録されている「世界SF全集」第22巻を発注済です。
まだベリャーエフも読み終わってないのに・・・
2005.04.30 22:45 | URL | piaa #- [edit]
欲しいときが買い時、という感じで、本はどんどん増えますよね・・・。
私も山のように積み上げています。
読んでも読んでも追い付きません;
全部読み終わる日がくるのか心配ですよ。
2005.04.30 23:43 | URL | ntmym #- [edit]
観てないDVDなんかも最近増えてきた・・・
2005.05.01 21:00 | URL | piaa #- [edit]

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