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ブルース・チャトウィン どうして僕はこんなところに


 英国出身の作家ブルース・チャトウィンが死の年に、書き溜めた自作を纏めた遺作集のような作品集。
これまで読んだことがなかった作家だが、vogelさんがお好きな作家で、なかでも一番お気に入りの一冊だという事で読んでみた。

 チャトウィンという人は、作家になる前に新聞社の特派員をしていたこともあって一般的な作家というよりもジャーナリスト的なイメージがある。作品も有名な「パタゴニア」をはじめとして紀行文学の印象が強いが、この作品集でも世界各国を飛び回って様々な国の様々な人々のことを書いている。その交友関係の広さと行動力には感心するばかりだし、それぞれの作品の文学的な切れ味も見事なものだ。

 だけど私はこの作品を読むのに3週間もかかってしまった。
そりゃもちろん年末年始やMINMINの転居やなんかで忙しかったこともあるのだが、特にこの作品集の真ん中のあたり、「友人たち」「ロシア」「中国」あたりの章が非常に読みにくかったのだ。ちょうど年末年始の時期に読んだので落ち着いて読めなかったという恨みはあるが、このあたりの章は作者の独自視点があまり見当たらない感じで、なんだか教科書を読んでいるような堅苦しさを感じてしまった。特に「アンドレ・マルロー」の章なんか全く読んでるのが苦痛で、ここは本当に放り出そうかと思ったほど。

 その以外の作品はどれも読みやすく、非常に面白かった。ドナルド・エヴァンスやエルンスト・ユンガー、ガンディー夫人などはググってみたくなること請け合いだし、「旅」の章はさすがに紀行文学の第一人者(本人はそう言われるのは嫌いだったそうだが)らしく読みごたえがある。それだけにこの落差が気になった。
 「サラ・ブグリンの悲しい物語」のような、現代でも全く変わらない問題を衝いた作品もある。世界は堂々巡りを繰り返しているだけなのかもしれないと文字通り悲しくなった。

 概して著名人について書かれたものよりも市井の人々について書かれたもののほうが良いと思う。これは私の好みだけの問題かもしれないけど。
.23 2016 英文学 comment(-) trackback(-)

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