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ストルガツキー 願望機


半年ぶりのストルガツキーは、タルコフスキーの映画「ストーカー」のために書かれ、結局採用されなったシナリオ「願望機」。

 まず説明しておくと、タルコフスキーの映画「ストーカー」はストルガツキーの原作「路傍のピクニック」の第4章を元にしているのだが、原作とはもはや全く違う物語である。登場人物は「ストーカー」と彼の妻、「ストーカー」の案内で願いがかなうという「願望機」のある場所に行こうとする「作家」と「教授」の四人だけである。彼らはゾーンに侵入し、いがみ合いながらも苦労の末願望機にたどり着くが、結局目的を果たさず戻ってくるというストーリーである。

 「願望機」のほうも基本のプロットは完成した映画と同じなのだが、大きく違う点はなんと言っても主役のストーカーの性格である。映画のストーカーはインテリでなんとなく気弱な男だが、「願望機」のストーカーは「路傍のピクニック」の主人公レドリック・シュハルトと同じようなタフな男である。映画では全く描かれない「ゾーン」の異常な現象も、何年もアイドリングし続ける車などが盛り込まれている。このためこのシナリオは全体に映画と原作のちょうど中間の作品といった印象を受ける。
 作家と教授を友と呼ぶ、人間を肯定するラストも好感が持てる。

 実はタルコフスキーはこれに近いシナリオで映画の撮影を終えていたそうだ。このフィルムは信じられないことに、現像所の事故で完全に失われてしまい、その後撮影しなおされたのが現在見ることができる映画「ストーカー」なのだそうだ。
 タルコフスキー夫人の証言によると「撮影しなされたときに、主役の性格が変更になった」のだそうだ。タルコフスキーファンとしての気持ちよりもストルガツキーファンとしての気持ちのほうがはるかに強い私としてはその失われたフィルムのほうを観てみたかったな、と思う。

 この本にはシナリオ「スプーン五杯の霊薬」も収録されている。こちらについては後日。
.26 2006 ストルガツキー comment2 trackback0

comment

TBどうも!
私は映画の方をみたことがないので、内容が気になりますねー。それに、失われてしまったフィルムも本当に残念です。せっかく作ったものがあと少しのところでだめになったら、確かに立ち直れないですよね…。いつかどこかから不意に発見されたりしませんかね~。

なんか私も久しぶりにストルガツキーを読みたくなってきました。そう言えば、『トロイカ物語』がまだ途中(2つ話のうちのひとつめを読んだだけ;)でした……。
2006.02.27 20:30 | URL | ntmym #- [edit]
 ntmymさんの提唱で始まったストルガツキー祭りからはや1年。
 私も去年再読しなかった物を少しづつ読もうかと思っているところです。

 タルコフスキーの「ストーカー」の失われたフィルムは、「完全に失われた」のだそうです。
って旧ソビエトのことだからわからないけど。急に出てきたりするかも知れませんね。
2006.02.27 21:47 | URL | piaa #- [edit]

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