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怪しい本の話

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 今話題の本といえば、なんといってもアレクサンドル・ミャスコフスキー著『亞書』である。
 『りすの書房』という会社から出版されたこの本は一冊64800円。それが全132巻。そのうち78巻がすでに国会図書館に納入されている。国会図書館では納入された本に対して定価の半額が「代償金」として支払われるが、すでに42冊分の136万円余が発行者側に支払われている。

  問題はこの『亞書』、全く内容が無いのだ。中身はギリシア文字やアルファベットが羅列されているだけで、全くどこの原語でもない。作者アレクサンドル・ミャスコフスキーは『りすの書房』を経営する男性のペンネームで、彼自身書かれている文字は即興的にPCに打ち込んだもので全く意味が無い事を認めている。
 販売もAMAZONで以前行われてはいた(現在はページがない)のだが、実際に売れたことはないらしい。代償金目当ての詐欺ではないかとネット上で話題になり、国会図書館も支払いが正当だったか調査を始めたということだ。
 作者は『本そのものが立体作品としての美術品とか工芸品』であると主張している。まあ確かに本にはそういう側面ももともとあるし、そういう部分だけを狙った本があってもいいだろうとは思う。しかし、だからと言って中身が「無意味な文字の羅列」というのは、これは著者の怠慢である。

 これが例えば有名な「ヴォイニッチ手稿」のように何らかの意味はありそうなのに全く解読不明な文字と言語(要するに暗号)で書かれているとか、ちゃんと日本語で書いてあるけど全く意味が通らないとかだったらそれなりの価値があったかもしれないなあと思う。
 例えば著作権切れの過去の大作家の作品の文章をコラージュして何か意味ありげな、でも全体では全然意味の通らない小説とか面白そうではないか。今度超ヒマなときにでも作ってみようかな。

 『亞書』要するに「本みたいなもの」というタイトルも人を食ってて嫌いじゃないけどなあ。詐欺にしてもそうでなくても、どっちにしても「内容がない」本で全132巻はやりすぎ。一冊だけだったら話題にもならなかっただろうけど。
.02 2015 本についての雑記 comment2 trackback(-)

comment

この件はいくつもの別々の問題が関係しているので、悩ましいですね。個人的には、作者の言い値が本当なのか(実費がそれくらい掛っているのか)が気になります。そうでなかったら正に代償金詐欺ですから。新聞でのコメントにもありましたが、本の内容によって差別できない国会図書館の代償金ルールの穴を突かれた訳で、もしこれで儲けられるとなったら、今後も同様の事件が起こりそうです。
裁判での弁護戦術もそうなのですが、例えルールがあっても実際にどこまでは許されるかは関係者の良識に委ねられている部分が結構あり、「ルール上は許される」と主張してぎりぎりを狙う事を繰り返して世間の顰蹙を買うと、ルールを変えられて結局は自分の首を絞める事になる事があります。今回もそうならないか心配です。
2015.11.03 23:50 | URL | X^2 #- [edit]
いやあ、これは詐欺なんでしょう。
装丁がどんなに凝ってたとしても、内容の価値がゼロ円なのですから64800円はどう考えてもおかしいし、それが132巻ある必然性も全くありませんからね。
装丁や本自体が芸術品というなら、中身も意味が通っていようがいまいがそれなりの芸術品でなきゃ。

国会図書館も一冊あたりの代償金の最大額を5000円とかに設定してしまえばいいのではないでしょうか。まともな出版物で1万円を超える本って、そうざらにはありませんからね。
2015.11.04 22:19 | URL | piaa #- [edit]

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