スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)

インターステラー


Intersteller 2014年 米
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ

 昨年公開されて話題になったSF映画が早くも放送された。公開中に劇場に観に行こうかとも思ったのだが、上映時間が3時間近い(169分)というので敬遠してしまった。
 でも考えてみればSF映画の名作ってみんな長い。『2001年宇宙の旅』は140分あるし、『惑星ソラリス』は165分だ。それら名作SFと長さでは肩を並べるこの作品、さて。
 環境破壊などで人類が滅亡に瀕した近未来の地球。元宇宙飛行士のクーパーは娘マーフの部屋で発生した重力異常を調べているうちにそれが何者かのメッセージであることに気づく。そのメッセージに導かれ、秘密裏に再建されていたNASAを訪れたクーパーは、謎の五次元人が提供したワームホールを使って他の惑星系を訪れることができるようになっていることと、それを利用した人類存続計画「ナザロ計画」が既にスタートしている事を知る。クーパーはマーフに反対されながらもその一員として、いつ帰れるともしれない外宇宙探査に赴くことになる。

 これは近年のSF作品としては非常によく出来た作品であると言える。
 ちょっと前に話題になった『ゼロ・グラヴィティ』は21世紀初頭(すなわち、現在)の宇宙が舞台で、だからこそ明らかな間違いがいくつも見つかり、折角の緊迫感のあるストーリーが台無しになってしまっていたのだが、それに比べると今よりも少し技術が進んでいる時代と外宇宙を舞台に選んだ点であまり「明らかな間違い」が見つからなかったのは良い。

 とは言え、例えば最初に訪れる「ミラーの星」がブラックホール「ガグガンチュワ」の近傍にあるからとは言え、この星の一時間が地球の7年に相当するというのはちょっとありえないのでは。それほどの重力(及び潮汐力)の影響を受けているなら、あの巨大な波どころか惑星自体存在できないはずだ。惑星が存在しえたとしても、あの巨大な波が上空から観測できないはずがない。あの星が居住不可なことくらい行ってみるまでもなくわかるはず。マン博士の星もまったく同じことが言え、観測でマン博士の報告がでたらめだということぐらいすぐわかるはずだと思うのだが。。

 ブラックホールをかなり正確(と思われる)にビジュアル化している点は素晴らしい。ブラックホールはその巨大な重力で光をねじ曲げるので、光の輪のように見える。それとは別にブラックホールに落ちていく物質が超高速まで加速され輝く降着円盤になっているはずで、この映画に出てくるブラックホールはまさに私が想像していたブラックホールの姿そのままであった。
 宇宙船のデザインも無駄のないリフティングボディで理にかなっている。重力が地球の1.3倍のミラーの星から追加装備無しで脱出するのだからエンジンが現代の宇宙船に比べてすばらしく強力であるということになる。その割には地球を飛び立つ時は普通のロケット使ってたが…?

 そういう科学的な面は良いとして、親子の愛をどーんと中心に据えたシナリオがいかにも今のアメリカ映画らしいな、というのが正直な感想だ。そのせいか全体にウエットな印象が強い。いや「ソラリス」のほうが内容的にはよっぽどウエットなはずなんだけど、全体の印象ではこっちのほうがその印象が強い。登場人物たちが始終臆面もなく「愛」とかそういう言葉を口にするのもなんだかな、と思う。

 さてこの作品のAMAZONレヴューはやはり賛否両論なのだが、ひとつ面白い意見があったので紹介しておく。
「監督は逃げずに五次元人を出して欲しかった。」
いや~こんな事考える人いるんですね。この作品における「五次元人」は人類が進歩したものとはいえ、いわゆる「超文明」で、「2001年」なら「モノリスを作った文明」、「ソラリス」ならば「海」のことだ。この作品で「五次元人」を出すということは、「ソラリスの海」が人類に通信してきて「お客」を作った意図を語るようなものだ。それがどんなに興ざめでくだらないか想像するまでもないだろう。そんな作品が観たい人は「SF」なんかに手を出してはいけない。
と、言いながらも、そんなくだならい作品が巷にあふれていて、それなりの評価を得てるのもまた事実なのだが…
.13 2015 映画(ハリウッド) comment0 trackback(-)

comment

post comment

  • URL
  • comment

  • password
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

piaa

  • Author:piaa
  • Livedoorへ移転しましたので、そちらでお願いします。
    http://blog.livedoor.jp/piaa0117/

    こちらのブログへのコメントはLivedoorに転載しますが、定期的にチェックしないので相当遅くなることもあります。

ブログナビ

P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ --年--月
  ├ カテゴリー
  |  └ スポンサー広告
  └ スポンサーサイト
P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2015年10月
  ├ カテゴリー
  |  └ 映画(ハリウッド)
  └ インターステラー

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月別アーカイブ

カウンター

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。