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ヨナス・カウフマン Du bist die Welt fur mich


 考えてみればミュージカルというものは当然オペラから派生したものなわけだが、19世紀末や20世紀初頭のヨーロッパではプッチーニやリヒャルト・シュトラウスあたりが普通にオペラのヒット作を飛ばしていた。それが1940年代のアメリカではすでにブロードウェイ・ミュージカルが一世を風靡し始めたわけで、その中間に位置するのがドイツ・オーストリアで1920年代に流行したオペレッタであると言えるだろう。
 というわけで、これはそんなオペレッタの有名曲から忘れられた曲まで16曲を、今や世界的テノール歌手となったヨナス・カウフマンが歌ったアルバム。

 ここでカウフマンはレハールやタウバーといった作曲家の手になるオペレッタからのアリアや映画音楽からの歌なども歌っている。まあその曲たちの多彩なこと。マーラーの歌曲のようなものからワーグナーのオペラみたいなもの、シェーンベルグみたいな表現主義的なサウンドが絡むものまで非常に様々な曲がある。そしてどの曲も、まるでリースリング種のぶどうで作ったアウスレーゼのように極甘口。だがそんな極甘口でありながら全く安っぽい感じがしない。なのでうわ~甘いなあと思いながらもこれが結構楽しく聴いてしまうのだ。

 よく『愛を語るならフランス語、議論をするならドイツ語』などというが、普段は口から泡を飛ばして議論するように響くドイツ語が、ひとたび愛を語り出したらこれほど甘美な響きになるのか、とそういう発見もあった。
 このCDの7曲目にレハールの「微笑みの国」というオペレッタのアリア「君は我が心の全て(Dein Ist Mein Ganzes Herz!)」という曲が収録されているが、これはかなりの有名曲でたくさんの歌手が取り上げている。ネトレプコとドミンゴらがライブで歌っていたのもあったが、パヴァロッティがイタリア語で歌ったやつがyoutubeにあったのでちょっと聴いてみた。イタリア語で歌うとナポリ民謡みたいに聞こえて面白いんだけど、ドイツ語で歌った方が明らかに甘い感じになるのが興味深かった。
 かなり難しい曲もあると思うのだがカウフマンの歌はさすがに完璧。ライブの映像もあるそうなのでちょっと観てみたい気もする。

 こうやってアンソロジー的に聴くと、ちゃんとオペレッタとして舞台を観てみたいと思うのだが、ここで取り上げられたオペレッタはどれも今ではほとんど上演されない。このアルバムの曲の作曲家のなかで突出して有名なレハールの作品だって「メリー・ウィドウ」以外はほとんど取り上げられない。そういえばメトのライブビューイングで「メリー・ウィドウ」やってたはずなんでそのうちWOWOWでやるだろうか。「王様と私」のケリー・オハラが出てたはずだけど。
.21 2015 クラシック音楽 comment0 trackback(-)

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