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角野栄子 魔女の宅急便


 先日実写映画を見て、ジブリアニメとは微妙に違う内容だったので、原作はどんな感じか気になって読んでみた。

 空をとぶことができる見習い魔女キキがコリコの町にやってきて一年を過ごす物語で、原作はその一年間にキキが経験する出来事がクロニカルに並べてある。
 ジブリ映画は途中までは原作通りで、実写映画のほうが原作と違う部分が多いのは意外だった。ただ、これも意外なことに、どちらの映画にもあった、キキが飛べなくなって悩む展開は原作にはない。なのでエピソードごとに一応完結する形で物語が進んでいき、全体にはストーリーの起伏はあまりなく、かなりまったり進んでいく。原作の手触りは2時間の映画ではなく、朝の連続ドラマのような印象である。
 物語がゆったり進む分、キキがコリコの町の人達に認知され、知り合いや友人が増えていき、愛されるようになっていく過程がじっくり描きこまれていて、児童文学としてかなり良質なものであることには議論の余地がないだろう。
 1985年に出た本なので書かれた時代がちょっと古いのだが、特に感覚やセリフ回しが古いという印象はない。

 これを読むと、ジブリ映画が、宮﨑駿監督のいわゆる「ロリコン補正」がそうとうかかっていたことに気づかざるをえない。
例えば旅立ちの前夜、キキが父親に「高い高い」をしてとせがむシーン。このシーンは原作にもあるのだが、原作ではキキが成長してもはや父の手に余るようになったことの象徴としてのシーンだったのに、ジブリ映画では単なる親子の別れをセンチメンタルに描いただけのシーンになってしまっている。実写映画ではこのシーンはカットされている。現代の子どもにそぐわないと思ったのだろうか。
 ジブリ映画は「少女はかわいいもの」という前提で作られている。そこに違和感があった。うちの娘たちのその頃を思い出してみても、実際の13歳の少女は、そりゃ可愛いのは可愛いのだけども、正直そんなに大人に都合よく可愛いものではないのだ。原作はそこのところが実はすごくうまく書かれていると思う。

 このシリーズは第6巻まで出ていて、最後にはキキは35歳になるのだそうだ。ジブリ映画も実写映画も次の第2巻までが原作とされているようなので、第2巻までは読んでみようかと思う。
.16 2015 日本文学 comment0 trackback(-)

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