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もらとりあむタマ子


2013年 日本
監督:山下敦弘
出演:前田敦子、康すおん

 もともとはCSの音楽チャンネル、『MUSIC ON TV!』が番組の合間に流すアイキャッチとして製作された前田敦子主演のショートフィルムだったのだが、これを膨らませて一本の映画にしちゃったという異色の一作。

 タマ子は大学を卒業したものの就職できず、郷里の甲府に戻ってスポーツ店を営む父と二人で暮らし始める。何をする気にもならない無気力なタマ子は食うか寝るかマンガを読んでるかTVを見てるか、とにかくグダグダ毎日を過ごしている。

 とにかくこのタマ子のグダグダっぷりが凄い。元トップアイドルだった前田敦子がこのダメ女を見事に演じきっている。もし前田敦子が元AKB48でセンターを張り続けたトップアイドルだったことを知らない人がいたとしたら、そのことを教えても信じないだろう。そのくらいここでの「タマ子」はアイドル的な「可愛さ」など微塵もない。はっきり言ってうちのRINRINのほうが可愛い。Amazonのレヴューでも『前田敦子ファンである自分が観ても、これがあの「あっちゃん」だという感覚が無く、「うわー、この女ほんとにダメだなー」と思いながら観てた』という人がいたが、ファンならさもありなんと思う。そのくらいここでの前田敦子の演技は素晴らしい。いやそもそもこれは演技なのだろうか?ひょっとして「素」?いや「素」なら「素」で、撮影のカメラの前でこれだけの「素」を晒せる度胸は大女優並だといっていいだろう。

 映画全体としては最近の日本映画でもあまり見たことのないようなスローなもの。この映画は四季の四つの部分に分かれた構成なのだが、前半(秋・冬編)は当初冒頭述べたような経緯で撮影され、その後映画化の話が出て後半(春・夏編)が追加撮影されたため、分量的に後半の方がかなり多くなり、前半はほとんどストーリーがないのだが、後半になってストーリーが進むというかなりアンバランスな構成になっている。と言ってもストーリー自体相当緩いものなので観ていて違和感はない。音楽もほとんど使われず、多分ほとんど全編甲府市でのロケ。
 出てくる俳優も前田敦子と、最後の方でゲスト的に出てくる富田靖子以外はほとんど顔を知らないような俳優ばかりだが、父を演じた康すおんをはじめそれぞれが自然な演技で見事だ。
 そんな中でも光っているのが、近所の中学生を演じた伊東清矢という少年。タマ子にパシらされる少年をトボけた表情で演じて強い印象を残す。撮影の一年間で身長が伸び、顔も随分大人びて、すごく成長したのが見て取れてそれも興味深い。

 簡単に言っちゃえば親離れ・子離れの話で、今時はそのへんに普通にありがちな話といえばそうなんだけど、それをこんなふうに映像化するというのはありそうでなかった、そんな意味でかなり新鮮な映画だ。

 というわけで、意外にもかなり面白かった一作。アイドル映画だとナメて観ないのは損だと思う。
.07 2015 映画(日本) comment0 trackback(-)

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