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Gのレコンギスタ


 富野由悠季監督による15年ぶりの「ガンダム」最新作!!…というわけで第1話から観ているのだが、正直言って全然面白くない。
 富野アニメは最後まで見ないと評価できないとは思うのだが、先日放送された第15話を観た時点でついに我慢が切れたので書かせてもらう。

 富野氏の監督作品のなかでこれだけつまらないのはTV版Zガンダム以来ではないだろうか。

 まずかなりいい加減なSF設定。冒頭で軌道エレベーター内で無重力なのはおかしいと思ったら、ミノフスキークラフトの効果で無重力になるような説明がされている。いやミノフスキークラフトで宇宙に上がれるんならそもそも軌道エレベーターいらないでしょ。その軌道エレベーターから発進して弾道飛行中の宇宙艦に強襲をかける。これは初っ端から秒速7km程度の相対速度差がある。モビルスーツが単体でそんなスピードが出せるのなら軌道エレベーターもミノフスキークラフトも必要ないのだ。
 これについてはこの軌道エレベーター自体が、実際の科学力から言えば不要なのだが、ここでは宗教的なものとして扱われているので存在している、と解釈できなくはない(もちろんそんな説明はない)。
 劇中でせいぜい数週間しか経過していないのに、次々に新型モビルスーツを繰り出すキャピタル・アーミー。モビルスーツの開発・製造ってそんなに簡単なのか?
 人の描き方も粗雑の一言。アイーダに一目惚れしたからといってキャピタル・ガードの仲間たちを殺しまくる主人公ベルリ。物語の鍵になる物事を語らないように都合よく記憶喪失になり、タイミングよく、しかもなんのきっかけもなく回復するラライヤ。しかも元いた陣営に戻る気はなぜだかさらさらない。
 はてはさっきまで殺し合ってた相手と、戦闘から戻ってきた途端に共同戦線を張ると言い出したりもうめちゃくちゃ。
 しかもAパート後半から戦闘、Bパート途中で戦闘が終わると登場人物たちの会話で物語が進むという、毎回判で押したような同じパターンのシナリオ。ついでに超テキトーなオープニングアニメ。

 そういう悪い点はいくらでも挙げられるのだが、一番ひどいのは、第1話でなぜアイーダはそれまでにも搭乗していたであろうアルケインではなく鹵獲したばかりのGセルフで、しかも単独であのクラウンを襲ったのか、ということだ。
 本来ならメガファウナの連中は海のものとも山のものともつかないGセルフを、しかもパイロットとしての能力が低いアイーダに操縦させて出撃させるはずがない。もし出したとしても、アイーダは絶対に死なせるわけにいかない「お姫様」なのだから、レクテン数機が搭載されているあのクラウンを単独で襲わせるというのはありえない。
 どうしてそういうことになるかというと、「Gセルフとアイーダがキャピタル側に捕えられる」というのが物語の既定路線で、それに沿って安直なシナリオを書くからそうなるのだ。ちょうど松本零士の「オズマ」の第1話と同じ事だ。
 富野氏の以前の作品には、こういうことはあり得なかった。彼も老害・松本と同じレベルまで落ちたのだろうか。

 もうほんとに、「ターンエー」とか、この人の(TVアニメとして)前作である「キングゲイナー」に比べても本当に、あらゆる面で納得の行かない作品だ。物語の体すらなしていない。アムロは否応なしに戦いに巻き込まれたし、ロランは地球の人々も月の人々も同じように愛していたので戦わざるを得なかった。ゲイナーはゲインへの「借り」を返すために戦った。ところがこの作品の主人公ベルリは置かれた立場があまりにも曖昧で、戦う理由が(しかも戦う相手がこの間まで仲間だった連中だというのに)希薄すぎる。
 富野アニメの定石として、『戦いのさなかに第三勢力が出現して三つ巴の戦いになる』というのがある。「Z」のネオジオン、「ダンバイン」の地上軍、「キングゲイナー」のロンドンIMAなどがそうなのだが、ここでは勢力三つどころではない。アメリア軍、キャピタルアーミー、ゴンドワン軍、トワサンガにも二つくらいの勢力がありそうだし、先では金星の勢力まで出てくるとか…ややこしいったらありゃしない。

 もう正直限界だ。もう観ない。とフツーのアニメだったら放り出すところなのだが、ミソはこの作品がファーストやZの時代「宇宙世紀」とターンエーの「正歴」の中間の時代が舞台であるというところ。ひょっとしてラストでターンエーが出てきて文明を滅ぼすのではないかと。そういえばラライヤはどことなくロランと似ているし。そのラストだけが観たいので一応観続けることにするけど、いずれにしろガンダム史上最悪の作品になる可能性大である、と現状では言わざるを得ない。

(追記)
最後まで見たのだが、この作品の違和感の一番大きな部分は、戦う相手の大半が顔見知りというかなり悲惨な殺し合いをやっておきながら主人公たちがのほほんとしている、その一点に尽きると思う。あんまり人死にのなかった「キングゲイナー」だってゲイナーは戦うこと自体にもっと抵抗感を持っていた。「イデオン」ばりの殺伐たる戦争をほんわかムードで描いてしまった最悪な作品である。
ある意味、日本のエラい人が『集団的自衛権で自衛隊が出動しても危険は増えない』と言っている詭弁に通じるところがあると思う。
.13 2015 アニメ comment0 trackback(-)

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