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柳田国男 遠野物語


 「遠野物語」は日本民俗学の祖である柳田国男が収集した東北地方の怪異譚をまとめたもの。それらの物語が非常に簡潔な文章の文語調で書かれている。

 ヤマハハ、河童、座敷わらし、天狗、それからもちろん幽霊まで…なんでもありだ。よくもまあこれだけの怪異譚を集めたものだ、と感心もするが、それらの物語を極めてシンプルに、しかも非常に美しくリズミカルな文章で書いてあって文学作品としても素晴らしい作品である。
 書かれている内容も、わずか100年前の日本にはこんなに妖怪・もののけみたいな怪異が身近だったのだなあと思わせるもので、特に「この事件にあったどこの誰は〇年前に70歳で亡くなった」みたいに記述が妙にリアル。

 後半の「遠野物語拾遺」は文語体ではなく普通の口語体の文章になり、文章的な魅力は後退するが読みやすくはなる。内容は「遠野物語」に収められたものに比べるとやや陳腐なものが多い気はするが、十分なボリュームで読み応え充分。
 ただし最後の方は怪異でも何でもないその土地の風習だけを記述したようなものも多くてちょっとそれまでの流れと違う印象もある。民俗学の見地から見れば全然違ってはいないのだが。

 まあそれにしても、姑が気に入らない嫁を毒殺してしまったとか、目の色が普通じゃない男をそれだけの理由で殺してしまったり、そのあとの祟りよりもそっちの殺し自体の方が怖い。明治時代ってそんなの普通だったんだろうか。

 実は「遠野物語」の方は夏にkindleで読んだんだけど、その後紙の本買って読み直したら全然印象が違う。というか「あれ、こんな話あったっけ」というものさえちらほら。なぜだかよくわからないが、kindleで読んだら本で読むより読み落としていることが多い気がする。やはり「本を読む」という行為には紙の本の方がいいと思う。
.30 2014 日本文学 comment0 trackback(-)

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