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曹雪芹 紅楼夢第3、4巻


 『紅楼夢』は長い。正直12巻まで読み通すのがいつになるのやら想像もできない。
長いと言うのは物理的な長さもそうだが、物語的に決して起伏が多いものではないのもそう思う要素だろうか。

 第3巻、第4巻に至ると、宝玉、黛玉、宝釵の三角関係がだんだんはっきりしてくる。そんな中で宝玉のおイタが原因で侍女が自殺してしまう事件が発生。宝玉は父に折檻を受け負傷。傷を癒しながら黛玉らと詩作のサークル活動(のようなもの)を始めるが…

 よくこの作品の解説などで、才気煥発だが喜怒哀楽が激しい黛玉と、おっとり良妻賢母型の宝釵の対比で語られることが多いと思う。もちろんそれはその通りなのだが、おっとりした良妻賢母型とは言ってもそれは大富豪の娘さんのそれで、われわれ庶民の思う「おっとり」とは意味が違う。第4巻で宝釵が太っていることを揶揄されてブチ切れる描写があって、これはそのことをはっきり示しているのだが、この身分の人たちは最低でもこの程度の気位の高さは持っているということだろう。
 そんなこんなで我々庶民にはピンと来ないほど贅を尽くした遊びや宴会の数々で往時の中国の大富豪の、言ってみれば自堕落な生活が延々と語られる。

 でもそれが決して読んでてムカつくような感じではないのがこの小説のおかしなところ(あるいは魅力)で、要するに宝玉たちのような立場に生まれついたら宝玉のように暮らすしか生きようがないので、この作品はそんな宝玉の自堕落な生き方を批判するような気持ちを全く持っていない。読者は大富豪の息子の目線で物語に入っていくことになるのだ。
 で、こう書くと恐ろしく退屈な小説みたいだが、読んでみるとそうでもない。単調ではあるが決して読みにくくはないので、読もうかどうか二の足を踏んでいる人は思い切って読み出すといいと思う。

 とはいえ古い作品だけに独特の読みにくさもあるのは事実。4巻の最後の方では暇にあかせて詩作のサークル活動を始めるのだが、全員が雅号を持って、その雅号で詩を発表するのでどれが誰やらさっぱりわからない。詩の話はよくわからないし、ちっとも物語が進まないので次の巻で物語が少しは進展するのを期待したい。
.04 2014 アジア・アフリカ文学 comment0 trackback(-)

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