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パシフィック・リム


Pacific Rim 2013年 米
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム、菊地凛子

 ハリウッドがついに、巨大ロボットで怪獣に立ち向かうという日本の伝統芸に挑んだSF巨編。
巨大ロボット?怪獣?そう聞いただけでB級臭さが漂ってくるが、怖いもの見たさもあってやっぱ見てしまった。

 最近のSF映画で結構多いのが、宇宙人が攻めてきたときに現行の地球上の軍隊でどう立ち向かうかを描いたもの。
例えば『インデペンデンス・デイ』は巨大な異星人の宇宙船に戦闘機で攻撃をかけるシーンがクライマックスだった。
『世界侵略: ロサンゼルス決戦』という映画は宇宙人の上陸部隊とアメリカ陸軍の部隊がドンパチやらかした。
『バトルシップ』では宇宙人の宇宙船と戦艦との砲撃戦という、ありそうでありえない展開が面白かった。
 だがこれらの映画に共通する難点は、どの宇宙人も地球人レベルの戦争しかしない、という点だ。普通にロングレンジでミサイル攻撃でもすれば、地球人類なんてすぐ壊滅できるのに、わざわざ地表まで降りてきて直接攻撃をするなんて反撃してくださいと言ってるようなもの。攻撃する側から言えばリスクが高まるばかりで、この宇宙人たちは戦略的にはアホとしか言いようがない。

 その点この映画の侵略者はなかなか狡猾で、自分たちは安全な「向こう側」にいて、まずは適当な力の「怪獣」を派遣し、それがある程度戦果を挙げるとなると次の怪獣を送り込む。もちろん人類も怪獣退治に本腰を入れ、「イェーガー(狩人)」と呼ぶ巨大ロボットを開発し怪獣を倒していくのだが、怪獣側も徐々に巨大化・強化されてくる。
「イェーガー」の操縦はパイロット一人では脳に負担がかかりすぎることから、ふたりのパイロットが「ドリフト」と呼ばれる意識融合を行う必要があるのだが、この「ドリフト」という技術がストーリーそのものの大きなキモになっているところなどはさすがに巧みなシナリオだ。

 ところが映画全体としては、正直残念な出来だ。まず映像面で言えば、何機か出てくるイェーガーも何匹か出てくる怪獣も特徴がなさすぎで見分けがつきにくい。いや見分けはつくし、それなりに特徴もあるんだけど、例えばザクとグフとドムみたいにデザイン的にひと目で見分けのつく特色があるわけではない。そんなイェーガーがぎくしゃく歩いてパンチで怪獣を殴りつけるとかとても現実的ではない。というかそもそも巨大ロボットで戦うということ自体全く現実的ではないんだけど。
 SFとしても穴だらけ。怪獣が羽ばたいて飛んで大気圏外まで行っちゃうのもスゴイが、大気圏外から落ちてきたのにロケット逆噴射して対して壊れずに生還できちゃうのはどう考えてもおかしい。それだけのロケットの出力があるのなら相当な高度までジャンプできるはずだ。あと当然だが原子炉がメルトダウンしても核爆弾にはならない。一番ひどいのはラストのあの「通路」を通るには怪獣のDNAが必要だったはずなのに、なんで主人公たちの脱出ポッドはあの「通路」を通り抜けられたのだろうか?
 あとこの映画に足りないものは、メカのワクワク感。宇宙戦艦ヤマトなら波動砲ぶっぱなすとか、ガンダムならビームサーベルで敵をまっぷたつとか、そういうカタルシスがない。アメリカのSF映画にはもともとそういうカタルシスは少ないと思う。日本のアニメではそこ重要なファクターだと思うんだ。日本のアニメにオマージュを捧げたつもりなら、そこもぜひ押さえて欲しかった。

 まあそんなツッコミをしながらも面白いことは間違いないです。ぜひ見てください。でもDVD買うほどじゃない。AMAZONのレヴューはなぜかこの映画大絶賛の嵐なんだけど、絶賛するほどの映画ではないと断言しておきます。
 あと、当然字幕版で観たんだけど、これ吹替版が往年のロボットアニメで有名キャラを演じた声優たちが総出演のなかなかすごいキャストのようだ。今度放送されたら観よう。
.16 2014 映画(ハリウッド) comment0 trackback(-)

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