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ジャック・ケルアック 地下街の人びと


 ケルアックは「路上」を読んで面白かったのだが、「孤独な旅人」はイマイチだった。そんなこんなでこれは果たして面白いのだろうかと期待と不安が入り混じりながら読んでみた。

 『ジャズの、ハード・バップの演奏をイメージしたと言われる独特のリズム感の文体で書かれている』のだそうだが、そこは翻訳の悲しさ、なかなか文体の魅力までは伝わらないし、ビートニクの作品にしては書かれている内容も常識的なような気がする。
 いや書かれた当時の一般的なモラルから見たらとんでもない部分がいくつもあるとは言えるのだが、作家自身がモデルの主人公と、黒人女性マードゥとの出会いから別れまでを綴ったこの作品って要するに恋愛小説で、当時の若者文化のぶっ飛んだ部分を活写してはいるとはいえ、主人公の物の考え方は全然「ぶっ飛んで」などいなく、極めて常識的。
 なので、50年代のアメリカらしい道具立てを別にして、主人公のマードゥに対する心の動きだけを捉えると全然普通の恋愛小説に過ぎないのだこれは。
 登場人物も多いがあまり魅力的な人物が見当たらないので「読もう」というモチベーションを保ちにくい。ヒロインのマードゥにもほとんど魅力を感じないというのはある意味致命的だと思う。

 というわけで最後までこの作品のペースに乗れず、短い小説なのに読むのにかなり時間もかかったし、強い印象も受けなかった。こういう「恋愛小説」なら絶対必要な心にグサッと刺さる『何か』もない。「路上」の方が文学作品として数段優れていると思う。

 ちなみに「孤独な旅人」同様この作品にも「佐世保」出てきました。55ページ参照。
.11 2014 北米文学 comment0 trackback(-)

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