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秘密

 特定秘密保護法案が強制採択された。問題が色々と指摘され議論を尽くしたとはとても言えない中で、強行採択という民主主義的とはとても言えない手段であっさり可決されたということで、日本の民主主義も終わりかなという思いさえある。

 まあそんな具合なので、全く関係ないが私の個人的な秘密を40年ぶりくらいに明らかにすることにしてみた。

 私が小学生、3~4年生だった頃、クラスにマミコちゃんという女の子がいた。
 彼女は当時よくあった貧乏な家庭に育った「ばっちい子」で、いつも同じ汚れた服を着て、鼻の下にひからびた鼻水の跡が張り付いていた。すこし知恵遅れだったのか性格も暗く、勉強もできず、近所に住むS子ちゃんにいつもいじめられていた。いやS子ちゃんはいじめていたのではなく、なんやかやと彼女の世話を焼いていて、それでも彼女がだらしないのが我慢ならずにきつく当たったりしてたのだろう。他の子達はみんな、汚いと蔑み、時々意地悪されたりはされてはいたが、最近のような陰湿ないじめということはなかったように思うが、かなり露骨に無視したりしていたと思う。
 そんなマミコちゃんは意地悪をされても曖昧な微笑みを浮かべるばかりで自分を主張するようなことは全くと言ってもいいほど、なかった。
 私はといえば、クラスのみんなが彼女を蔑み無視しているのに積極的に参加するようなことさえなかったが、小学校中学年では男子と女子では世界が違うし、彼女のことは別になんとも思わずにいた。

 そんなある日。彼女が転校することになった。詳しくは覚えていないが、一ヶ月くらい前から彼女が転校することを知らされたように思う。彼女が転校するというそのニュースも私にはなんの感興ももたらさなかったし、そのままあのことがなかったら私は彼女のことを覚えてさえいなかっただろう。

 それは彼女の転校が迫ったある日、校庭の掃除だったのか、レクレーションだったのか、それとも朝礼だったのか全く覚えていないがクラス全員(あるいは学年全員)で校庭に出てなにかしてた時だった。不意に私は右手を誰かに握られて面くらった。あれっと思って見ると、マミコちゃんが走って逃げていくのが見えた。
 なぜか知らんが、彼女は突然私の手を握って逃げていったのだ。

 あれは一体何だったんだろう、と今でも時々思う。私は特に目立つ子ではなかったし、彼女になにか好かれるようなことをした覚えもないのだが、なに気に好かれてたのだろうか。そして彼女はその思いを伝えようと、勇気を振り絞ったのだろうか。この事は誰にも話したことがない。彼女がこのことをもし覚えているのなら、私と彼女だけの秘密だと言えるだろう。

 その後40年間、全く彼女の消息を聞かない。彼女は一体、どんな人生を過ごしたのだろう。今は幸せに暮らしているだろうか。
.05 2013 日記など comment0 trackback(-)

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