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エイモス・チュツオーラ 薬草まじない


 長い間積んだままにしていたチュツオーラの長編。最近読む本が枯渇してきたのでとうとう手を出した。

 「わたし」は妻が石女で子供ができないことを悩んで、なんでも願いをかなえる力を持つ女まじない師を訪ねる旅に出る。様々な障害と苦難の末、これを飲めば妊娠するというスープをもらって村に帰ってくるが…

 正直言ってこの作家の初期の傑作、「やし酒飲み」「ブッシュ・オブ・ゴースツ」と筋立ても語り口もほとんど違わない。このふたつの作品よりも随分あとで書かれた作品なのだが、よく言えば作風にブレがなく、悪く言えば変わり映えしない。
 途中で主人公を襲う「アブノーマルなジャングルの蹲踞の姿勢の男」や「頭の取りはずしのきく凶暴な野生の男」がなかなか強烈だが、主人公を襲う苦難はほとんどがいわゆる「バトル」で、主人公はRPGの主人公みたいに荷物からジュジュを取り出して使って危機を乗り越えていく。村に帰ってからの妊娠騒動もドタバタ風。
 物語全体は「やし酒…」や「ブッシュ…」のぞわぞわするような黒い部分はあまり感じられず、軽い印象だ。妻の名前が「アニー」とか、村の名前が「ロッキー・タウン」とか全体にアメリカ風なのもちょっと気になる。

 ただひとつだけこの作品の独特な部分が、主人公の旅の伴侶となる「第一の心」「第二の心」「記憶力」の存在である。これは要するに主人公の心のなかの「感情」と「理性」と「記憶」のことで、主人公はこの三つの「心」からの助言を参考にして自らの進む道を決めていく。これにはなにやら心理学的な含みが感じられて面白い。

 まあでも「やし酒飲み」読んでたらこれは読まなくてもいいかな。熱心なファン向けかも。
.06 2013 アジア・アフリカ文学 comment0 trackback(-)

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