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チャールズ・ブコウスキー パルプ


 ブコウスキーの遺作。「町でいちばんの美女」がかなりぶっ飛んだ面白さだったので、この作家がどんなハードボイルドを書いたのか興味津々で読んでみた。

 ニック・ビレーンは、飲んだくれで、競馬が趣味の超ダメ探偵。ところが、そんな彼に仕事が二つ転がり込む。ひとつは死んだはずの作家セリーヌをハリウッドで見かけたから調べてくれという“死の貴婦人”の依頼、もうひとつは“赤い雀”を探してくれという知人の依頼。突然の仕事に大張り切のビレーンは、早速調査にのり出すのだが…。元祖アウトロー作家の遺作ハードボイルド長編。(以上裏表紙の内容紹介より)

 このブログを始めてからだけでも相当な数の本を読んだ。当然だがその中には強烈な感銘をうけた作品もあれば、窓から投げ捨てたくなるような作品もあった。
 この作品は、そのどちらでもない。あまりにもくだらなくて、窓から投げ捨てる気にもならないのだ。

 ハードボイルド小説というのは、一応推理小説の形態のひとつである。ハメットが、チャンドラーが、ロス‥マクドナルドが下品と言われたこのジャンルをリアリティある現代小説として仕上げてきた。
 ところがこの作品は推理小説としての形を全くなしておらず、依頼人が死神の女だったり、宇宙人がからんできたりするし、さらには主人公の探偵のニックは仕事する気がほとんどなく自慰行為にふけるどうしようもない男だったりともうめちゃくちゃ。めちゃくちゃぶりが楽しいと言えば楽しいのかもしれないが、この作品の魅力はそれだけ。「パルプ」というタイトルは、三文推理小説のことを言う言葉だが、まさにこれは「パルプ」だ。
 まさに読み捨ての三文小説。謎解きなどは全くなく、推理小説としても0点。屑だ。

 …と思ってネットの評判を見たら、めっちゃ評価高い。
『著者の遺作であるということも念頭に置いて読むと、より著者の人生観が伝わってくる』とか、果てはこれをなにやら哲学的なものだとまで思っている人も。
 私に言わせれば、「町でいちばんの美女」を書いた作家がそんなこと考えて書いてるわけがない。この作品から窺える作者の人生観は『努力なんてするだけ無駄、ツイてればうまく行くときもあるし、ダメな時はダメだから適当にその場しのぎで生きてこうぜ』という事に尽きるだろう。それを単に面白おかしく書いただけだ。
 「町でいちばん…」は下品ではあったが独特の雰囲気があって、作者の意図したものかどうかは分からないが「文学」の部分が見えていた。だがこちらには「文学」がまるで見えてこない。
 全くくだらない作品で読む時間が無駄なだけだ。笑えることだけは認めるけど。
.23 2013 北米文学 comment0 trackback(-)

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