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アギーレ/神の怒り


Aguirre, der Zorn Gottes 1972年 独
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
出演:クラウス・キンスキー

 以前から観たいと思っていたヘルツォーク監督の代表作、「アギーレ/神の怒り」がWOWOWで放送されていたのでとうとう観た。これは聞きしに勝るすごい映画だった。

 16世紀、南米。スペイン人一行は伝説の黄金郷「エル・ドラド」を探して密林へ。副隊長に任命されたアギーレは反乱を起こし、一行は彼の狂気に飲み込まれて行く。

 冒頭のシーンからとんでもない。普通に歩いても危険そうな断崖絶壁の山道を、鎧で武装した兵士や奴隷にされて鎖で繋がれたインディオたち、婦人たちの乗る籠、さらには大砲まで持って移動する。そんな無茶苦茶な、と思うのは現代の我々の感覚で、当時の人々にとっては当たり前だったのかもしれない。
 アギーレたちは筏で川を下り、凶悪な原住民たちに脅かされながらエルドラドを探す。どんどん狂気に滲んでいくアギーレ。一行の中の唯一の良心たるべき聖職者カルバハルさえもその狂気を恐怖のあまり容認していく。

 狂気に侵されながらの川下りという点で、これを観ていて当然連想するのはコンラッドの小説「闇の奥」とコッポラの映画「地獄の黙示録」だ。特に同じ映画という形で「地獄の黙示録」と比較すると、ドラッグや戦闘に逃げない分この「アギーレ/神の怒り」に描かれたピュアな狂気が強烈で恐ろしい。
 この映画、撮影自体も相当苛烈なものだったらしく、どことなくドキュメンタリー的な雰囲気はその厳しい撮影の様子をうかがわせる。それでいて詩情の漂う美しい映像が見事。
 アギーレを演じたクラウス・キンスキーはあのナスターシャ・キンスキーの父なのだそうだ。鬼気迫る演技で強烈な印象を残す。
 ただスペイン人の話なのにセリフが全編ドイツ語で違和感があるし、スペイン人のはずのアギーレが金髪碧眼なのもちょっと納得がいかない。あと血の赤色が鮮やかすぎて血に見えないのも減点だ。

 しかしそういう減点分を差し引いても強烈な映画だ。映像好きならぜひ一度ご覧になることをお勧めする。
.24 2013 映画(欧州・アジア) comment2 trackback(-)

comment

..ところであります。ごぶさたしています。
クラウスは撮影現場で暴君のようにふるまうことで有名なので、
ある意味であこの映画は苦難にあう撮影クルーのドキュメンタリーであるかもしれません^^;
そういう面でもこの映画に刻まれている狂気の濃厚さが支えられていると思いました。
2013.07.27 22:23 | URL | すた #3JGacFHI [edit]
すた様こんばんわ。

クラウス・キンスキーって人、ググってみるとアギーレを地で行く、いや、ひょっとするとそれ以上かものトンデモない人だったようですね。
もともとキチ●イっぽい人にキ●ガイの役をさせるという、そういう意味でもトンデモない映画ですね。
そんな色んな意味でも狂った映画ですがなんとも言えない求心力があって目が離せない作品ですねこれは。
2013.07.28 23:10 | URL | piaa #- [edit]

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