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ウイリアム・バロウズ ジャンキー


 ビート・ジェネレーションを代表する作家の一人、バロウズが1953年に発表したデビュー作。
 
 これは作者自身の自伝的作品なのだが、麻薬をはじめて中毒になり、売人として警察に目をつけられながらもなんやかやで麻薬を手に入れては売ったり自分で使ったり…を繰り返すというとんでもない作品だ。
 先日ブコウスキーの「町でいちばんの美女」を読んだ時もその滅茶苦茶さに相当な衝撃を受けたのだが、これもそれと同様の衝撃的な滅茶苦茶さの作品だ。

 ここでバロウズは、麻薬中毒者ならではの視点で麻薬中毒のなんたるかを読者に伝えてくれる。要するにこの小説は冒頭からラストまで麻薬が世界の中心となって他のことはもうどうでも良くなると言ったような麻薬中毒者の論理で書かれているのだ。そういう意味で画期的な作品と言えるだろう。
 そしてそんな麻薬常習者たちを取り巻くダークな世界がリアルに描かれていて、ルポルタージュ風でもあり、またある意味では驚くほどブンガク的な作品であるとも言える。『麻薬中毒』というものについて、また中毒者を取り巻く世界についてこれほどリアルかつストレートに書かれた作品は後にも先にもないだろう。
 単純な小説としても非常に読みやすく、『麻薬中毒』という現象、ひいてはヒッピー・ムーブメントなどにも繋がる50~60年代のアメリカ文化に興味のある読者は必読だ。

 当然、当時の『良識ある』読書界からは呆れられ黙殺された作品なのだそうだ。次の作品で彼の代表作である『裸のランチ』は発禁処分になったそうだがストレートなこの作品と違って難解なのだそうだが、遠からずぜひ読もうと思う。
.12 2013 北米文学 comment0 trackback(-)

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