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マイヤー・フェルスター アルト・ハイデルベルク


 ドイツの作家マイヤー・フェルスターが書いた、皇太子と町娘の恋を描いて当時大ヒットした有名な作品。
 ずいぶん前に小説版(原題「カール・ハインリヒ」)を読んでいたのだけど、最近になって戯曲版を入手、早速読んでみた。

 この作品って、かなりのヒットで各地で上演され、映画にもなった作品なのだが、すでにドイツでは忘れ去られ、誰も知らないらしい。日本でも一昔前までは結構取り上げられていたような気がする。私も30ン年前にTVで大竹しのぶ主演のこの作品の舞台を観た覚えがあるが、最近では全く取り上げられない。
 まあ確かに内容としては陳腐だ。舞台にかけたら、どこからどうアプローチしてもお涙頂戴の悲恋ものとして演じるしかないだろう。しかしその内容は、ぜんぜん違う国と環境で青春を過ごした私たちにもノスタルジーを呼び起こすものだと思う。誰でも青春時代に、思うようにならなかった恋の思い出くらいあるだろう。この作品はそんな昔の恋を思い出させて、センチメンタルな気分にさせてくれる。

 さて今回戯曲版をはじめて読んだのだけど、小説版と比べるとやはり細かい異動がある。小説版ではケイティとカールが出会う場面と、学生団のコンパの場面は別々だったが、戯曲版では同時進行になる。当然ながら小説版のほうが二人が親しくなる過程が細かく描かれている。戯曲は芝居として上演するために単純化されているので読みやすいが深みには欠ける。人物像も浅く、博士などはいつの間にか死んでしまっていて、これでは登場してきた意味が無いような気さえする。
 それと今回読んだ旺文社文庫版(福田敏郎訳)があまりにも古い。日本語が古すぎて伝わってこない。もっと現代的に訳したらきっと若い人の心にも響く作品だと思うんだけど。やっぱり誰か新訳お願いします。ってこれを底本にすれば自分で訳すのも可能かも。

 本書の巻末の解説に、ドイツの大学制度について解説してあって興味深かった。だからたった二年で学生がすっかり入れ替わってしまっていたわけだ。納得。
.13 2013 ドイツ文学 comment0 trackback(-)

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