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アイアン・スカイ


Iron Sky 2012年 フィンランド/独/豪
監督:ティモ・ブオレンソラ
出演:ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、クリストファー・カービイ

 WOWOWで先日放送していたのを途中から観て面白かったので再放送を待って最初から視聴。ただし再放送は吹替えだった。私としては吹替版ってそもそも嘘臭い映画が更に嘘臭く見えるのでダメなのだ。字幕版観たい。

 第二次大戦に敗れたナチスは秘密裏に月へと脱出、月の裏側に巨大な都市と宇宙船を建設して、地球への帰還を画策していた。2018年、米政府の人気取りで月着陸船のクルーにされた黒人モデルのジェームスは、月に着陸した直後にナチスに拉致されてしまう。そこで理想主義者の女性レナーテと出会うが、彼女はナチスの次期総統と目されるクラウスの許婚者だった。地球侵攻を画策するクラウスは、ジェームスの持っていたスマホがナチスのコンピューターよりも優れていることに気づき、スマホの調達のために地球に潜入する。

 いやいや、無茶苦茶な話だ。SFとしては話の前提からしてありえないなんだけど、とにかく面白い。
 ヨーロッパなどアメリカ以外の監督がこういうSFを撮ると、どうしても文明批判的な内容が盛り込まれてくる事が多い。ソビエトの傑作SF「不思議惑星キン・ザ・ザ」もそうだし、宇宙人への差別感覚をアパルトヘイトにかぶせて描いた「第9地区」、さらには私が日頃から最低SFだと思っている「スターシップ・トゥルーパーズ」だってオランダ人監督がアメリカ人の単純さを嘲笑していると見えなくもない。

 で、この映画なのだが、これはもう文明批判とそういう上品なものは通り越して、明らかにアメリカという国をバカにしている。自分たちが世界のリーダであり、正義だと臆面もなく主張し、次回の選挙で勝つためのキャンペーンの一環として戦争だってやる。もはやこの映画でのナチスが攻めてくるというプロットは、このアメリカを揶揄するための道具立てにすぎないのだ。そういうキナ臭さを、この映画では大統領やその側近をヒステリックな女性に設定することで、さもありなんと思わせてしまうあたりがニクイ(というかズルイ)し、黒人を忌み嫌うナチスによって白人にされてしまったジェームスが黒人に戻せ!と怒るあたりも面白い。

 全体にチープな雰囲気が漂いながらも、CGは決して安っぽくはなく、見せるべきところはちゃんと見せる。様々な映画のパロディを盛り込んで非常に楽しめる映画だ。ヒロイン、レナーテ役のユリア・ディーツェがかわいいのも良い。ラストはちょっとゾッとするが、続編も企画されているらしく楽しみだ。

 この映画、自主制作に近い形で、制作費は一般からの寄付などで賄ったそうだ。それでここまでのクオリティの作品が作れるとはすごい。 
.06 2013 映画(欧州・アジア) comment0 trackback(-)

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