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プッチーニの愛人


Puccini e la fanciulla 2008年 伊
監督:パオロ・ベンヴェヌーティ、パオラ・バローニ
出演:タニア・スクイッラーリオ、リッカルド・ジョシュア・モレッティ

 「ラ・ボエーム」などの作品で知られるイタリア・オペラの大作曲家ジャコモ・プッチーニ。これはそのプッチーニの身辺で起きた最大のスキャンダル「ドーリア・マンフレディ事件」を映画化した作品である。

 「ドーリア・マンフレディ事件」とは、プッチーニが女中ドーリアと浮気していると思い込んだプッチーニの妻エルヴィーラが騒ぎたて、疑われたドーリアが服毒自殺を遂げてしまうという1909年に起ったスキャンダルである。
 この映画では、このエピソードをその発端から悠然と描いていく。

 おそらくはサイレント映画的な効果を狙ったのだろう、この映画の語り口は独特だ。まずこの映画にはほとんどセリフがない。セリフは書簡を朗読するとかごく一部だけ。ほとんどが登場人物たちのパントマイムで物語が進行していく。音楽の使い方も、オペラ作曲家が中心人物なのだからさぞオペラだらけなのかと思いきや、作中で流れる音楽は恐らく作中で作曲中の「西部の娘」の音楽なのだろうが、一部歌が入る以外はほとんどがピアノのみ。
 映像はトスカーナの風景が描きこまれ非常に美しいが、なぜかこの映画4:3のスタンダードサイズで制作されていてTVの両端に黒い部分が出る。

 セリフがない分、物語はかなり理解しにくい。正直先に「ドーリア・マンフレディ事件」の詳細を頭に入れておかないとなにが何やらわからないかもしれない。冒頭、ドーリアが若い男女が抱き合っているところを目撃してしまうが、まずこれが誰なのかわからない。これはエルヴィーラの連れ子(プッチーニの義理の娘)で既婚のフォスカが不倫をしているところを目撃してしまったのだ。この事でドーリアを疎んじたフォスカは、プッチーニとドーリアが怪しいとエルヴィーラに吹き込み、それを鵜呑みにしたエルヴィーラがドーリアを虐めるという展開なのだが、セリフがないのでそのへんの人間関係が掴みにくい。
 そうやってストーリー的には置いてけぼりを食らってても、映像の美しさだけを楽しんで観てもいい映画かもしれない。

 ただ、ラストでシューベルトの弦楽四重奏曲「死と乙女」が流れるのはちょっと…あまりにも短絡的というかひねりが無さすぎだし、作曲家の映画の幕切れで別の作曲家の作品を使うのはどうなんだろう。
.08 2013 映画(欧州・アジア) comment0 trackback(-)

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