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チャールズ・ブコウスキー 町でいちばんの美女


 アメリカの詩人・作家、ブコウスキーの代表的な一冊で、かなり短い作品を30作ほど収録した短編集。

 これまでいろんな小説を読んできたが、これほど滅茶苦茶で下世話で、それでいてちゃんと「文学」になっているのは全く思いつかない。収録作はそのほとんどすべてがブコウスキー自身と思われる中年男を主人公にした、バカバカしいまでのエロ噺。冒頭に置かれた表題作「町でいちばんの美女」は閉鎖的な街でくたびれた男がイカれた女に惹かれる。この作品からかなりキテいる感じだが、後に続く作品に比べればこれはずいぶんマトモ。その後は次から次へと驚くばかりのバカ・エロ噺が続く。

「15センチ」では女の呪いで身長が15センチに縮んでしまった男の悲劇(喜劇かも)を描く。めちゃくちゃだ。と思ったら次の「ファックマシーン」はE.T.A.ホフマンの「クレスペル顧問官」をおもいきりエロ噺に換骨奪胎したパロディ(だと思われる)。その他の作品も恋人の友人2人ともヤッてしまう「女三人」、友人の詩人のファンといういかれた女の子と友人と間違われてヤりまくってしまう「ジェームス・サーバーについて話した日」などお下劣極まりない。でもそれぞれの作品になんとも言えない脱力感が漂っていて面白い。
 まともな小説は「あるアンダーグラウンド新聞の誕生と死」くらいだろうか。
 かと思うと最後の方には「淫魔」「レイモン・ヴァスケス殺し」のような、暴力的な犯罪を描いたものもある。

 正直言って、エロ小説ならともかく、普通の感覚なら小説にするような内容でない作品が非常に多い。逆に言えば内容そのものはエロ小説並だ。そんな内容でありながら、どの作品にもユーモアとペーソスが漂っていて独特の雰囲気を持っている。ブローティガンやケルアックに下ネタをぶち込んだような感じだろうか。エロの部分と文学の部分のバランス具合が絶妙。ただしかなり下品な内容を含んでいるので、そういうのが苦手は人は避けたほうがいいだろう。
.27 2013 北米文学 comment0 trackback(-)

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