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クリムト 黄金の騎士をめぐる物語展


 昨年はドイツの画家グスタフ・クリムトの生誕150周年だったそうで、その流れで長崎でクリムト展をやっているということで、今日はMINMINの病院の日だったので彼女を送って長崎に出かけたついでに観てきた。

 クリムトの作品といえば「接吻」(最近は「キス」と呼ばれているらしい)が有名で、まさにアール・ヌーボーの代表的な画家の一人であるわけだが、ここでは単なる彼の作品の展覧会という形にとどまらず、彼の初期の作品から彼の周辺の作家の作品、それも絵画以外の作品(彫像や家具、装身具まで)も展示され、クリムトと彼の生きた時代について多角的に考察する内容。
 肝心の油絵があまりないので拍子抜けする向きもあるかもしれないが、メリハリのある展示内容は非常に理解しやすくて楽しい展覧会だった。

 まず最初の部屋で、鉛筆で描いたオウムや花を描いた素描に度肝を抜かれる。鉛筆一本でここまで描けるのか。特に薔薇の花を描いたものなどは色彩さえ感じられるほどだ。初期の作品は写実的で、まるでゴシックの宗教画のようなものまである。これがウィーン分離派の旗手として活躍する頃には写実的な人物を抽象的な背景に押し込める独自の手法へと発展する。
 上のバナーにもある「黄金の騎士」は結構大きな油絵で、背景に金色をはじめさまざまな色が点々と散りばめられている。しかしこれはヘンな絵だ。写実的に描かれているのは馬だけで、肝心(?)の騎士は結構ぞんざいに描かれている。騎士の頭が切れてしまっている構図といい、画面左下に頭だけ見えているヘビといい、一体どういう意味があるのだろう。

 観るものを圧倒するのが、ウィーン大学講堂のために制作した天井装飾画「哲学」「医学」「法学」の連作だ。これは先の大戦で焼失した作品なのだが、残っていた写真を元に原寸大に再現したものだそうだ。ただし、当時の写真は当然モノクロしかなかったので、ここで見れるものもモノクロなのだが、それでもこれだけの迫力。もしカラーだったらどんなに凄かっただろう。
 「ストックレー・フリーズ」の連作を再現したものも圧巻。これは下絵を元にした複製なのだが、下絵ならではの細かい書き込み(ドイツ語なのでよくわからないが、どうやら色の指定とか書き込んでいるらしい)があって非常に興味深かった。
klimt_stoclefriesa01.jpg
というわけで堪能した。

 ついでに常設展が観れたので観てきたのだが、その中で驚くべき作品があったので紹介しておく。
「須磨コレクション」のなかの一点で、スペインの画家、エドゥアルド・ラガルデ・アランブル の作品「ドイツ地図」である。
german_map.jpg
 大雑把なドイツの形に「ベルリン」「ハンブルグ」「ケルン」「ミュンヘン」の位置だけ書いてある、ただそれだけの作品。私の目にはどう見てもラクガキだ。須磨さん一体これいくらで買ったんだろう。美術品の価値なんて素人には計り知れないな。
.26 2013 ART comment0 trackback(-)

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