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ピラミッド 5000年の嘘


The Revelation of the Pyramids 2010年 仏
監督:パトリス・プーヤール

 特にピラミッドとか古代文明に興味があるわけではないが、WOWOWで放送してたので観た。

 ピラミッドに絡めて、世界中の遺跡から失われた古代文明について考察するという内容では以前ベストセラーになったグラハム・ハンコックの「神々の指紋」という本があったが、これもそれに似ている。
 世界中の遺跡によく似た構造が見て取れることとか、ミリ単位まで左右対称に作られたエジプトの石像など興味深い部分はあるのだが、全体としてかなり強引な作りで、よくあるピラミッドネタのトンデモ本の映画版の範疇を出ていない。
 自分たちに都合のいい事実だけを羅列して、自分たちの規定の結論へ強引に結びつけていこうという姿勢が映像と語りの端々に感じ取れて非常に気持ち悪い作品だった。

 まず、この映画の語りの一人称「私」が誰なのかがはっきりしない。映画監督か、原作本の作者なのだろうが、その人物は顔すら出てこない。彼の主張の元となる、ピラミッドの事について「私」にサジェスチョンを与える「ブレーン」は37年間ピラミッドについて研究してきたという人物なのだが、この人物も誰なのか全く明らかにされない。この映画では自分たちの主張を科学的に正しいと盛んに繰り返すが、自分の主張を表明するのに名前も明かさないというのは科学的な態度ではない。
 そのブレーンが言っていることが、「ピラミッド4面の総面積を底面積で割ると黄金数。高さを底辺の2分の1で割ると黄金数の平方根。2辺の和を高さで割ると円周率」とかややこしいことを早口で延々と述べる。ちょっと見るとおおすげえなと思うのだが、よくよく考えてみるとなんで底辺の2分の1で割るのか、なんで答えが「黄金数の平方根」なのか、2辺のを割るのか全く意味不明。そもそも1:1.57という比で四角錐を作ればこれらの条件は自動的にクリアされてしまうのではないか?
 さらに主流派の学者さんたちのインタビューも自分たちの都合のいいように編集して否定的に使われ、もはや悪意を感じるレベル。

 公開時期を考えれば、マヤの暦を根拠にした2012年末滅亡説を当て込んだ商業映画にすぎないだろう。それをドキュメンタリーっぽくしてみせたぶんタチが悪い。
 語り手がたたみかけるように早口でまくし立てた上に、映像が高速で切り替わる映像的な演出も非常に見にくく、映像的な部分でも評価できない残念な作品だった。
.18 2013 映画(欧州・アジア) comment0 trackback(-)

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