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エジプト人


The Egyptian 1954年 米
監督:マイケル・カーティス
出演:エドマンド・パードム、ジーン・シモンズ

 ミカ・ワルタリの同名ベストセラー小説をハリウッドが映画化したもの。ハリウッドでは50年代にスペクタクル映画が流行したが、「ベン・ハー」「十戒」といった名画の先駆けとなったとも言えそうな作品でもある。

 原作は「ミイラ医師シヌヘ」というタイトルの抄訳版を読んだのだが、それとこの映画、ずいぶんストーリーが違う。そもそも抄訳版ではシヌへがエジプトから出るまでの経緯はその物語のマクラにすぎず、その後シヌへがカプタとともに近隣諸国をさまよい、行く先々で成功を納めては事件に巻き込まれるという展開の方が主眼にされていたような気がするのだが、この映画ではシヌへがエジプトを出たと思ったらあっという間に戻ってくる。
 で、実はシヌへは王家の息子だったということが判明、ファラオの権力争いに巻き込まれることになるのだが、抄訳版には全くそのくだりはない。どっちが原作により忠実なのだろう。実は原作小説(角川文庫全三巻)も手に入れているので今年中には読むつもりでいる。

 それはさておき、ここからは映画そのものについてなのだけど、登場人物全員が全くエジプト人に見えない。これは「ベン・ハー」でチャールトン・ヘストンがユダヤ人に見えないのよりもはるかに深刻にエジプト人に見えないので、観始めて早々に鼻白んでしまう。特にファラオ役の俳優マイケル・ワイルディングはイギリス人らしく、ヨーロッパ系の顔立ちで違和感大。

 キャストも大スター不在で魅力に欠ける。後に名探偵ポワロで有名になるピーター・ユスティノフがカプタ役で出ているが出番もさほど多くなく見せ場もない。
 シヌヘを演じるエドマンド・パードムは、この他にはあまり有名な映画に出ていないが、「The Student Prince(1954)」という、「アルト・ハイデルベルグ」の映画化作品に主演してるらしい。それはちょっと観たいかも。 
 上で述べたようにストーリーもかなり単純に整理されていて、長いわりには盛り上がりに欠ける。
 セットはさすがにハリウッド黄金時代らしい、かなりの物量が投入された贅沢なもの。とは言っても後年の「ベン・ハー」などに比ぶべくもないが…

 企画の段階では主演がマーロン・ブラントと決まっていたらしいが降板、シヌヘを籠絡して破滅に追い込む娼婦ネフェルをマリリン・モンローが演じたがっていたがプロデューサーが自分の愛人を起用するためにモンローを袖にしたのだそうだ。この二人が出演したからといって映画の完成度が上がったとは思えないが、少なくともモンローが出ていたら、それだけでたくさんの人の記憶に残る映画になっただろうに。アホなプロデューサーを持つと映画も不幸だ。
.25 2013 映画(ハリウッド) comment0 trackback(-)

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