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泉鏡花 夜叉ヶ池・天守物語


 泉鏡花の代表的な戯曲2作。いずれも人間と「ものの怪」というのだろうか、人ならざるものとの関わりを描いた、独特の妖しい雰囲気を持つ作品である。
 まずはじめに断っておくが、上の写真に掲げた岩波文庫ではなく、無料のkindle版で読んだ。
こういうどちらかというと古典的な空気の漂う日本的な作品を、kindleという最新の方法で読むというギャップが面白い。でもやっぱりこういう作品は紙の本で読みたいような気もする。

 「夜叉ヶ池」は妖怪との契約で、一度でも撞き忘れれば池が氾濫し村が沈んでしまうという伝説を持つ鐘を守る夫婦をめぐる物語。「天守物語」は姫路城の天守に住む妖怪富姫と鷹匠図書之助の禁断の恋を描いた物語。いずれも「妖気漂う」という表現がぴったりの不思議な作品である。

 「夜叉ヶ池」では晃と百合の夫婦を追い詰めるのは妖怪ではなくて村の人間たちである。妖怪の世界よりも人間の方に力点が置かれているのだが、村の人間たちが晃たち夫婦に迫るのは百合を雨乞いの生贄として差し出せということで、「雨乞い」という迷妄と「鐘を撞かなければムラが沈む」という迷妄の対立という図式が面白い。結局村は水に飲み込まれるのだから迷妄とはいえなのだけど。
 「天守物語」では恋物語としての要素が強く、富姫やそのおつきの女性たちが壮麗な天守を背景に次々に現れる情景も非常にカラフルな印象。こちらのほうが芝居としては楽しめそうだ。

 これらの作品は以前、坂東玉三郎主演の映画や舞台があったそうなのだが、特に「夜叉ケ池」の映画はビデオにもなっておらず幻の作品である。ちょっと観たい気もする。ジブリみたいな感じでアニメーションにしても面白そうだ。
.14 2012 日本文学 comment0 trackback(-)

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