スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)

歌舞伎『怪談・牡丹燈籠』を観る


 WOWOWでは最近歌舞伎もよくオンエアしているのだが、今日は昨年5月の明治座の公演、「怪談・牡丹燈籠」をやっていて、これが面白くてついつい最後まで観てしまった。

 怪談なのでただただコワイのかと思いきやかなりコメディ的な要素もあって飽きさせない。全体に小市民的なストーリーではあるが、ふたつの荒筋が並行して語られるあたりはまるでシェイクスピア劇のようである。「四谷怪談」「番町皿屋敷」に比べると、怪談としてはパワーが弱いような気もするし、「怪談」というほど怖くもないのだが、そういう外面的な様相よりも、この世ならぬ者に人生を狂わされる人間を描いたという点がこの劇の魅力で、そういう意味で「マクベス」を連想してしまった。イギリスとかで上演したら絶対受けるだろうな。
 それぞれ二役をこなす中村七之助と市川染五郎の演技はただただ見事。舞台装置も見事で、細かいところまで神経が行き渡っていて生活感も十分。キャストの見事な演技と相まって下手な映画などよりもリアルに思える。
 演出も素晴らしい。2時間半ほどの長い舞台を全くダレることなく見せてしまう。ラストの立ち回りの、計算され尽くした動きには感動さえ覚えてしまう。さっき『「怪談」というほど怖くもない』と書いたが、幽霊の出るシーンよりも、人が人を裏切るシーンのほうがはるかに怖いのだ。ラストはそういう意味でこの劇でも最高に怖いシーンになった。

 ただ原作からエピソードの一部を削っているため、伴蔵・お峰のパートと源三郎・お国のパートがあまり有機的に結びついていない点がわずかに残念だった。しかしそれは舞台全体から言えばほんの小さな瑕にすぎない。歌舞伎って凄いなあと再認識した。ぜひ若い人にも観てほしい。
.18 2012 TV comment0 trackback(-)

comment

post comment

  • URL
  • comment

  • password
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

piaa

  • Author:piaa
  • Livedoorへ移転しましたので、そちらでお願いします。

    こちらのブログへのコメントはLivedoorに転載しますが、定期的にチェックしないので相当遅くなることもあります。

ブログナビ

P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ --年--月
  ├ カテゴリー
  |  └ スポンサー広告
  └ スポンサーサイト
P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2012年05月
  ├ カテゴリー
  |  └ TV
  └ 歌舞伎『怪談・牡丹燈籠』を観る

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

カウンター

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。