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マーラー


MAHLER 1974年 米/英
監督:ケン・ラッセル
出演:ロバート・パウエル、ジョルジーナ・ヘレ

なぜかWOWOWで作曲家マーラーの伝記映画を二本続けて放送していたのでとりあえず録画してみた。一本目は鬼才ケン・ラッセルによる作品。

 もしケン・ラッセルという映画監督の作風がわかってない人がこれを観たら、ナンジャコリャ!と呆れるに違いない。とにかくエキセントリックでケレン味たっぷりな演出の連発。冒頭の繭(のようなもの)からいきなり手足がにょっきり出てくる冒頭や、ヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」の明らかなパロディや、コジマ・ワーグナーとの対決(?)シーンなど見ようによっては支離滅裂なシーンが連発。実際伝記などを読むとマーラーという人はかなりエキセントリックで支離滅裂な人だったようだが、だからといってこれほどめちゃくちゃな映像にしてしまうのはどうかと思ってしまう。マーラーの生前には演奏されなかった第9交響曲の評価を他人が口にするなど史実と噛合わないところも散見される。
 あと登場人物で「ジャスティン」て誰よ、と思ったらマーラーの妹ユスティーネのことだった。確かに英語読みしたらジャスティンだし、映画の中でも英語でそう呼んでたけど、ここはユスティーネって訳せよ戸田奈津子。

 この映画、制作が1974年ということで、マーラーブームの直前といえる頃である。まだまだマーラーの作品の認知度は低かった時代だ。当然マーラーの作品も、人となりもあまり一般の音楽ファンには認識されていなかったと思われ、だからこそケン・ラッセルはここまで自由に映画を作れたのかもしれない。

 しかし部分的には素晴らしい詩的なシーンがたくさんあって、「亡き子をしのぶ歌」が流れる中、強風が吹きすさぶ森の中をマーラーの二人の小さな娘が歩いて行くシーンは美しく、恐ろしい(ただ流れている歌曲が英語版なのがいただけないが)。またマーラーの少年時代の森の中でさすらい人と出会うエピソードでの森の息苦しいまでの空気感など、自然描写がこれだけ強烈な印象を残す映画は珍しい。音楽と映像のコラボレーションとしては成功しているとは言えるが、映画全体としてはマニア向けと言わざるをえないだろう。特にマーラーを聴き始めたばかりの人には薦められない映画だ。
 
.17 2012 映画(欧州・アジア) comment0 trackback(-)

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