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ジャン・ジオノ 丘


 フレデリック・バックの「木を植えた男」というアニメをご覧になった方は多いと思うが、このジャン・ジオノは「木を植えた男」の原作者である。この「丘」はジャン・ジオノの処女作だそうだ。
 先日岩波文庫で出たので買おうと思っていたのだが、御多分にもれず市内の本屋さんに置いてなくて、長崎市の本屋さんで購入。佐世保の本屋さんどうした。

 フランスの片田舎、わずか13人が暮らすレ・バスチッド・ブランシュ。住民は貧しいが満ち足りて暮らしている。ところが死期が近づいた老人のジャネが錯乱したかのように謎めいた事を喋り出すようになると、その言葉に従うように村を異変が襲い始める。

 かなり独特な作品で、詩的な表現で紡がれた文章が美しい作品である。美しい自然描写とファンタジー的な展開がなんとなくアンバランスな気もするのだが、それでいて強烈な求心力があり一気に読ませてしまう。作品全体に超自然的というかスピリチュアルというか、そういうものがどかんと横たわっていて、いやそれは登場人物たちの迷信なのかもしれないが、登場人物たちはその周りで右往左往する。迷信だろうが何だろうが、彼らにとってはそれが変えることができない真実なのだ。そしてそれら村の人々の関係を簡潔にだがしっかり描いていることで物語が深みがある。

 これを読んで連想したのは「もののけ姫」とか「千と千尋の神隠し」とかのような一連のジブリアニメである。超自然的な媒体を通じて自然と人間の対立を描くという点でこの作品にはジブリアニメとの共通点が多いと思う。フランスでジブリアニメが非常に支持されているのはフランスの人々にもともとこういうスピリチュアルなものへの畏敬の念が備わっているからなのだろうな、などと妙に納得しながら読んだ。


.19 2012 フランス文学 comment0 trackback(-)

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