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メトロポリタン歌劇場 マスネ:タイス


 WOWOWで放送中のメトロポリタン・オペラシリーズは結構レアなレパートリーも含んでいて、この「タイス」なんかもフランスオペラの傑作とされながらあまり演奏されない作品だ。というかマスネの作品自体「マノン」と「ウェルテル」以外はあんまり演奏されないんだけど。

 私はと言うと、これまでも時々演奏されてきた「マノン」と「ウェルテル」については全く聴いたことがない。マスネというと随分昔に「サンドリオン(シンデレラ)」というオペラのLPを持っていただけ。これはなかなか素敵なオペラだったが作品としては恐ろしく無名なものらしい。
 さてこちらの「タイス」は間奏曲の「タイスの瞑想曲」がヴァイオリンのソロ曲としてやたらに有名だがオペラ全曲はほとんど取り上げられなかった。それがルネ・フレミング、トマス・ハンプソンのコンビで放送されるというのだから、これは観なきゃ、というわけで録画して観た。

 これはアナトール・フランスの小説「舞姫タイス」を下敷きにした作品なのだが、それ以前にタイスはキリスト教の聖人で、その物語は大筋では実話とされている。エジプト・アレクサンドリアに住むタイスは娼婦として自堕落な生活を送っていたが、聖人のパルフュス(オペラではアタナエル)に説得されて回心して修道女となり、聖人としての生涯を全うしたという。オペラではそこに聖と俗の対立のようなものを配してある。終幕近くになってアタナエルがタイスへの(世俗的な)愛に気づいて苦悩するあたり、おそらくアナトール・フランスの小説ではそこがテーマなのだろうが、オペラでは時間的な制約でそのあたりのテーマの掘り下げがかなりあっさり、というかかなり下世話になってしまうのが辛いところだ。仕方がないとは思うが、タイスが回心に至るところも簡単すぎて拍子抜けだ。そのへんはやはり小説を読まないとイカンのだろうか。

 音楽は極めて巧みに書かれていて、色彩的なオーケストラの響きはさすがにマスネ。ナンバー・オペラではなくワーグナーみたいに音楽が途切れずに続いていく。有名な「瞑想曲」があそこで出てくるとは知らなかった。「瞑想曲」はタイスの信仰を表現した曲で、ラストではタイスとアタナエルとの二重唱になり、オペラ全体を締めくくる。

 メトロポリタン・オペラの演出はさすがに見事で、舞台装置も素晴らしいし、ラクロワがデザインしたというタイスの衣装もかなり凝っている。主役の二人もさすが。TV番組としても幕間のインタビューなども興味深くなかなかいい番組だった。

 まあでも久しぶりにゆっくりオペラ観た。また今度なんか観よう。
.09 2012 クラシック音楽 comment0 trackback(-)

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