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ほしのこえ


 だいぶ以前に「秒速5センチメートル」を観て感心した覚えのある新海誠の、事実上のデビュー作。ほとんど一人でmacbookで製作したのだそうだ。

 すごい。これをたった一人で作ってしまうなんて。特に町の情景など背景の美しさは素晴らしいものがある。たった一人で製作したまったく手作りのアニメということを考えると本当にすごい作品だ。SFに携帯メールという身近なツールを盛り込んで物語に立体感を出したのも斬新だ。

 しかし、今これは普通にDVDとして売っているわけで、商品として単純に作品を見たときには、どうしてもその荒削りな所が目に付いてしまう。キャラクターデザインの荒っぽさもそうだが、肝心の設定やストーリーに難があるのだ。
 たとえば、お約束とはいえ、なぜ巨大ロボットを15歳の少女が、しかも学校の制服のままで操縦して異星人と戦わなければならないのか。さらに異星人に火星を攻撃されたからといって、なんでシリウスまで追っかけていって戦争をするのか全く理解できない。普通なら太陽系内で次の敵の来襲に備えるのではないか?
 それよりも一番の疑問は、シリウスでなぜあの携帯からメールが送れるのか?
 『数光年の距離に隔てられた若者の恋愛』を描きたかったのであれば戦争の要素などは排除すべきだったし、モビルスーツ戦を延々と描く必要は全くなかったと思う。
 その恋愛にしたって、地球に残された彼はただ何年もメールを待っているわけではないだろう。ただ8年ぶりに届いたメールを見て感傷的な思いを抱いただけのことだ。まるで思いを残しているかのような演出はフェアではない。

 まあ要するに製作者は、この25分のアニメにセンチメンタルな恋愛ものの要素と、ガンダムやマクロスばりのロボットバトルの要素をぶち込んで自分はここまでできますよとデモンストレーションしたかったのだろう。結果無駄なシーンの多い散漫な作品になってしまって、この作家の情景描写力という最大の美点がかすんでしまった感が強い。

 のちの「秒速5センチメートル」という作品は、この作品の良いところだけをブラッシュアップして見せたもの、と捉えて間違いないと思う。あっちを見てたらこれは資料的な価値以外に観る必要がないと思うがどうだろう。
.10 2011 アニメ comment0 trackback(-)

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