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『伊豆の踊子』ハイヴィジョンで観る


 4年位前の記事でハイヴィジョンで観たいと書いていた吉永小百合主演の「伊豆の踊子」(1963年)が先日WOWOWでハイヴィジョンで放送されたのを録画して観た。

 いや~、改めてハイヴィジョンって凄いね~。
もともと映画というものは劇場の大画面で鑑賞されるために製作されている。なので予算が許したうえで監督がやろうと思えばいくらでも細かいこだわった表現ができる。これまでのNTSC方式のテレビ放送では、標準画質では解像度が不足するがゆえ、どうしてもそういう細かい部分が飛んでしまっていたのだ。以前「シェルブールの雨傘」をハイヴィジョンで観た時の記事にヒロインの家の壁紙に目が行ったと書いているが、この映画では全体にすすけた感じの質感が見事。踊り子ら旅芸人の普段着の薄汚れた感じとか、主人公が碁を打つシーンの碁石の欠け具合とかきわめてリアルに、50年近く前の映画が甦る。これを見てしまうと、以前観た標準画質のものは、あれは一体なにを観ていたんだろうかと思うほどだ。

 で、今回観ていて気になったのが、踊り子の一行にいるもう一人の女の子。原作で百合子と呼ばれるこの子だが、この映画では徹底して仏頂面である。書生さん(私)に挨拶もしないし、「私」が朝一行の宿屋を訪ねてみるとまだ寝起きで、というシーンでは布団から出て来もしない。そもそもこの役、セリフが2つしかない。この「百合子」は茂手木かすみさんという女優さんが演じているのだが、百合子については確かに原作で「いつの私の前ではむっつりしていた」と書かれているのだが、この百合子というキャラクターをここまで徹底して無愛想に描いた西河監督の意図はどのあたりにあったのだろうか。

 それと屋外のほとんどのシーンがロケで撮られていると思しきこの映画だが、峠の山頂まで登りきった「私」と踊り子が一休みするシーンだけはセットで撮影されている。そんなことがわかってしまうのもハイヴィジョンならでは。
 そんなこんなでいろいろ細かい事が気になって3回くらい観たが、これはキャストも映像も本当に素晴らしい映画だと思う。個人的には原作の小説よりもいいと思う。

 そういえばyoutubeに小田茜・萩原聖人主演の信じられないほど酷いTVドラマがあった。もちろんあれでもストーリーは追えるけど、素人顔負けの悲惨な演出もさることながら細部のデタラメさは呆れるほど。若い人たちにはああいういい加減なものではなくて、百恵ちゃんバージョンでもいいけどこういうちゃんとした映画を観てほしいなあ、と思う。
.26 2011 映画(日本) comment0 trackback(-)

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