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青い山脈


1963年 日本
監督:西河克己
出演:吉永小百合、二谷英明、芦川いづみ

 「WOWOWシネマ」の吉永小百合特集で放送されていたのを観た。

 とある地方都市の女子高校の若い女教師島崎は、ある日担任の生徒新子からラブレターをもらった事で相談を受ける。このラブレターはどうやら同じクラスの女生徒が書いたものらしい。最近転校してきた新子が、前の学校で男女問題を起こして来たらしいという噂からラブレターを出して新子を試そうとしたらしい。ホームルームでこのことを持ち出した島崎は、生徒達の思わぬ反撃にあう。

 …といったストーリーの、石坂洋二郎の同名小説を原作とするこの映画は、すでにこれが3回目の製作、後にさらにリメイクされているので4回も映画化されている。物語は戦後の民主主義思想のひろがりを踏まえて、市民生活に根付いた旧来の伝統的・封建的な価値観を見直そうという啓蒙的な意図をユーモアで包んでいるもので、ここで描かれているのは一種の「民主主義ユートピア」と言ってもいいようなものだ。このラブレター事件が学校を、さらには町を二分する大論争に発展してしまうという、今の目から見たらかなりナイーブな話ではあるが、これが公開された頃はまだまだ旧弊な物の考え方が当たり前だった時代。かなり進歩的な内容だったのかもしれない。・・・というような堅苦しい事を言えばいくらでも言えるが、有名な「変しい変しい・・・」のくだりをはじめとしてコメディ的な要素もばっちり盛り込まれた作品で非常に楽しく見れる。

 吉永小百合の映画だと思われがちだし、実際当時の国民的美少女だった彼女の魅力が炸裂した映画なのだけど、クライマックスの理事会のシーンで全く登場しないなど、吉永をヒロインと呼ぶにはちょっと抵抗がある。この映画の実際のヒロインは島崎を演じた芦川いづみである。今でいえば水樹奈々の線を細くしたみたいな顔立ちで、知的な女性を演じてかなり魅力的。あと二谷英明や高橋秀樹といった共演者が、当然ながら若くてハンサム。特に高橋秀樹が理事会のシーンでみごとにトボケをかまして熱演。
 先ごろ亡くなった南田洋子が芸者の役で登場。「伊豆の踊子」といいなんだかこんな役ばっかりだが、なかなか妖艶な美しさと、その美しさとはうらはらなちゃきちゃきした語りではまっている。あとのちに「つなき&みどり」というデュエットユニットでヒットを飛ばすことになる田代みどりが南田洋子の末の妹役で登場。全然美人ではないが、妙にリアルなかわいさがあって印象に残る。

 それとなんといっても1960年代の学校の風情がなんともノスタルジック。この映画が公開されたのが私の生まれた年なんだけど、私の小学校低学年の頃も、教室や机はまだあんな感じだったな。街並みも60年代のリアルなものでそういう資料的な面白さもある。ただ女子高の校庭なのにサッカーのゴールがあるのは、あれはおかしいだろうと思った。
.28 2011 映画(日本) comment0 trackback(-)

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