スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)

バイロイト音楽祭2011~歌劇「ローエングリン」


 昨年に引き続いてのバイロイト音楽祭生中継。ということは毎年放送することになるのだろうか? 深夜から朝方までの6時間にわたる生中継番組、さすがに録画して観た。今年の演目はノイエンフェルツ演出の「ローエングリン」。

 正直言って個人的には「ローエングリン」はワーグナーの主要10作品の中でもっとも苦手な作品である。前作「タンホイザー」がまだ旧来のナンバーオペラでありながら非常に変化に富んだ音楽を持つ作品だったのに比べ、「ローエングリン」はナンバーオペラの形式を崩しより「楽劇」に近づきながら、後の「トリスタンとイゾルデ」や「マイスタージンガー」や「指環」に比べると音楽が平板で聴き所に欠ける印象が強い。しかしこうやって実際の舞台を見ながら聴くと、音楽と芝居が高度にバランスしていて「楽劇」の精神を具現化したものであることがよくわかる。

 今回の上演はフロリアン・フォークトのローエングリン、アンネッテ・ダッシュのエルザの若々しく、オペラでは珍しく美男美女のカップルをメインキャストに据え、アンドリス・ネルソンスが指揮。ネルソンスという指揮者は全く知らなかったが手堅い演奏ぶり。アンネッテ・ダッシュは第1幕ではやや声が出てない印象だったのだが、尻上がりに調子がよくなって行った。フロリアン・フォークトはワーグナーの主役としてはやや場違いなほどの美声の持ち主。従来のものとは違うロマンティックなローエングリン像を体現して見事。
 ノイエンフェルツの演出は、上の写真のように群集にねずみの衣装を着せるというかなり奇抜なもの。現代らしいシンプルなセットの上で、なんだかおどおどした感じで威厳に欠ける国王とか、赤い服でガスマスクみたいなものをつけた人々が黒衣の役回りで登場するなど、独特の雰囲気で舞台は進んでいく。はじめは不気味な感じに見えたねずみたちも長時間観ているうちになんだか可愛く思えてくるのだが、ラストでとんでもないものが舞台に出現して度肝を抜かれてしまう。

 というわけで大変面白かった。それにしてもバイロイトが生中継で、しかもハイヴィジョンの高画質で観られるなんてすごい世の中になったものだ。そんな時代が来るなんてつい何年か前までは想像もできなかった。そういうありがたさは十分感じていながら、他の演目も放送してくれたらいいのに、と思ってしまうのだった。
.18 2011 クラシック音楽 comment0 trackback(-)

comment

post comment

  • URL
  • comment

  • password
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

piaa

  • Author:piaa
  • Livedoorへ移転しましたので、そちらでお願いします。
    http://blog.livedoor.jp/piaa0117/

    こちらのブログへのコメントはLivedoorに転載しますが、定期的にチェックしないので相当遅くなることもあります。

ブログナビ

P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ --年--月
  ├ カテゴリー
  |  └ スポンサー広告
  └ スポンサーサイト
P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2011年08月
  ├ カテゴリー
  |  └ クラシック音楽
  └ バイロイト音楽祭2011~歌劇「ローエングリン」

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月別アーカイブ

カウンター

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。