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ガス燈


Gaslight 1944年 米
監督:ジョージ・キューカー
出演:イングリッド・バーグマン、シャルル・ボワイエ、ジョゼフ・コットン

NHK-BSのイングリッド・バーグマンの小特集で放送されていた一本。1944年の作品。

 叔母が殺されたロンドンの家に10年ぶりに新婚の夫とともに戻ってきたポーラ。叔母の死んだ事件は半ば迷宮入り。叔母の死んだ家を恐れていたポーラだったが、ロンドンに住みたいという夫の希望もあり、夫と一緒なら大丈夫だろうと戻ってきたのだ。ところがポーラは、物忘れが激しくなったりなくし物をしたりと、急激に精神状態が不安定になる。

 これは心理サスペンスで、観客は犯人が誰かとか、ここでなにが起こっているのかが大体わかる仕掛けになっている。ポーラは物の考え方もすべて夫にコントロールされて、自分が異常なのではないかと思い込まされて行く。よく「洗脳」と呼ばれるやり方と言っていいだろう。今の目で見るとポーラがあまりにも単純にだまされてしまっているようにも思えるが、当時の習慣では致し方なかったのだろう。ちなみに欧米ではこういう心理的虐待の事を、この映画のタイトルから「ガスライティング」と呼ぶのだそうだ。
 夜のシーンが多く、さらにその夜のシーンはロンドンだからか霧が出ていることが多く、内容的にも暗くて重苦しく鬱屈した雰囲気の作品を、モノクロ映画ならではの光と影の演出で見事に描いた名作だ。

 主役の三人はさすがに名優揃い、シャルル・ボワイエの鬼気迫る名演ぶりはさすが。バーグマンの美しさはもちろんだが、ラストの夫との対決シーンは見事。脇役も、のちに「ジェシカおばさんの事件簿」シリーズなどで活躍するアンジェラ・ランズベリーが生意気なメイド役で好演を見せている。 
 いよいよ追い詰められたポーラを救うのが、ジョゼフ・コットンが演じる若い刑事ブライアン。最後のほうのスリリングな展開も素晴らしいが、無駄に格闘シーンを描写しない格調高さもこの時代の映画ならではだろうか。ヒッチコックっぽい雰囲気もある映画で、ヒッチコックのファンの方にもおすすめ。

 ハイヴィジョンの画質は解像度など申し分なく良好だが、以前観た「カサブランカ」同様、粒子の粗さがやや気になった。
.03 2011 映画(ハリウッド) comment0 trackback(-)

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