スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)

スピカ 羽海野チカ初期短編集


 「3月のライオン」の第6巻が出てたので買おうとしたらその隣に置いてあった。これは羽海野チカの初期の短編を集めた一冊で、100ページそこそこと、とんでもなく薄い。これで500円って高いかもとか思いながらも買ってみた。

 あとがきとかで羽海野氏自身が、「拙い作品」とか「恥ずかしい」とか「修正したい」とか書いてらっしゃるが、とんでもない。これが「拙くて恥ずかしい」のなら、世の中のほとんどのマンガは人様にお見せできないという事になるのではないか。
 わずかなページ数ながら冬の動物園を訪れた父子を描いてみごとに情感を浮き彫りにしてみせる「冬のキリン」。バレエに打ち込む少女と、怪我で選手としては戦えないが自分なりにがんばる野球部の副キャプテンの心のふれあいを描く「スピカ」。少年キオの冒険を描く「ミドリの仔犬」。キオの村に住む変人の発明家。ところがその奥さんを誰も見たことがない・・・という「はなのゆりかご」。どれも見事にまとまった作品で、「ハチミツとクローバー」や「3月のライオン」につながるキャラクターや表現方法がいかにもこの作者らしい作品ばかりだ。なかでも私が気に入ったのは「はなのゆりかご」。絵もストーリーもとても素敵だし、構成も見事。これと前作「ミドリの仔犬」は連作になっているが、この「キオ」シリーズはそのメルヘン的で無国籍な感じがとてもいいと思う。少年が主人公というのは実は羽海野氏に一番フィットするのではないかと思う。できれば続きを書いて欲しい。

 ただ、最後のほうの「夕日キャンディー」はちょっとBL入った作品でこの人の作品らしいひねりがなくいまひとつ。ラストの「イノセンスを待ちながら」は押井アニメへの愛を語るエッセイマンガで、オタクとしても有名な羽海野氏らしい一編なのだろうが、押井アニメが苦手な・・・というかあの絵がダメで見る気にもならない私には残念ながらピンと来なかった。

 それにしても全体では素晴らしい作品集になっていると思う。はじめは気になった本の薄さも、読んでみると全然気にならないのはそれだけ内容が濃いという事か。500円なら買いだ。 
.25 2011 コミック comment0 trackback(-)

comment

post comment

  • URL
  • comment

  • password
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

piaa

  • Author:piaa
  • Livedoorへ移転しましたので、そちらでお願いします。

    こちらのブログへのコメントはLivedoorに転載しますが、定期的にチェックしないので相当遅くなることもあります。

ブログナビ

P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ --年--月
  ├ カテゴリー
  |  └ スポンサー広告
  └ スポンサーサイト
P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2011年07月
  ├ カテゴリー
  |  └ コミック
  └ スピカ 羽海野チカ初期短編集

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

カウンター

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。