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ホルヘ・ルイス・ボルヘス 七つの夜


 本書は1977年に、当時77歳だったボルヘスがブエノスアイレスで行った7夜にわたる講演会の記録である。夜毎に異なるテーマを取り上げ、そのテーマに対してボルヘスが薀蓄を傾ける・・・というとまた恐ろしく難しい本のように思われるかもしれないが、そんなことはない。

 ここでボルヘスが取り上げたテーマは「神曲」「悪夢」「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」。一見なんの関連もないと思われる言葉が並んでいるが、これらについて語るボルヘスの言葉はよどみなく、以前読んだ「続審問」などの怖るべき難渋さとはまったく違う平明な書かれ方で、非常に読みやすく理解しやすいものである。
 どの夜もそれぞれ興味深いが、特定の文学について語った「神曲」や「千一夜物語」、その知識の深さに驚かされる「仏教」などが印象に残るが、特にラストの「盲目について」はボルヘスが自身の持つ障害について語った貴重なもの。

 ボルヘスという、恐ろしく敷居が高いと思われている作家の人となりが窺え、彼の作品の重要な解説書であるとも言えるだろう。これを読んだら「千一夜物語」やダンテの「神曲」はもちろん、「伝奇集」や「不死の人」を読み直してみたくなった。
.02 2011 中・南米文学 comment0 trackback(-)

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